10-12月期決算、事前予想のハードルが下がり、予想を上回る可能性
米大手銀のストラテジストは10-12月期の米企業活動の勢いは減速しているものの、今回も7-9月期に引き続き事前予想のハードルが下がっており、再び予想を上回る可能性が高いことを示唆していると指摘した。事前予想が軟化しており、供給停止の再燃や消費の見通しに対する不透明感から、ガイダンスは控えめなものになる可能性があるとしている。
特に10-12月期の株高の主要因であった利回り低下が一段落したいま、株価が現行水準から上昇するためには、予想を上回る足元の業績だけではなく、予想を上回る見通しが必要だという。
大半の地域で2024年の見通しが下方修正されている一方、特にシクリカルは利益率の見通しが異常に上昇している。半導体、自動車、銀行の利益率の見通しは過去最高水準にあり、それは低下する可能性があるという。一方、化学の見通しは低めに予想されており、それはこのまま推移する可能性があるとも指摘した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美