概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、投資家の慎重スタンスが強まる流れ

市況
2024年1月23日 10時01分

【ブラジル】ボベスパ指数 126601.55 -0.81%

22日のブラジル株式市場は続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1034.10 ポイント安(-0.81%)の126601.55で引けた。日中の取引レンジは125875.65-127842.59となった。

前日の終値近辺でもみ合った後は下げ幅をじりじりと拡大させた。成長予想の上方修正が好感された。ブラジル中央銀行がエコノミストら約100人を対象に実施した最新調査では、2024年の成長予想が前回の1.59%から1.60%に上方修正された。また、欧米など海外株の上昇を受け、ブラジル株にも買いが広がった。ほかに、米長期金利の上昇が一服していることが支援材料。一方、通貨レアル安の進行が指数の足かせとなった。

【ロシア】MOEX指数 3172.15 +0.18%

22日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比5.78ポイント高(+0.18%)の3172.15ポイントで引けた。日中の取引レンジは3157.37-3179.11となった。

売りが先行した後は買い戻され、引けまで高値圏でもみ合った。欧米株の上昇を受け、ロシア市場も買い優勢の展開となった。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かりとなった。一方、指数の上値は重い。中国経済の先行き不安などが引き続き警戒された。

【インド】休場

【中国本土】上海総合指数 2756.34 -2.68%

週明け22日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比75.94ポイント安(-2.68%)の2756.34ポイントと続落した。20年4月以来の安値を切り下げている

投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国経済の先行き不安が依然としてくすぶっている。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、中国の4大国有資産管理会社(AMC)の長期発行体格付けを軒並み引き下げた。銀行の不動産業界向け不良債権が拡大するなか、AMCの業績悪化も進んでいる。米中関係の悪化も警戒。外電は19日、「米国防総省は中国企業6社が製造するバッテリーの調達を禁止する見通しだ」と報じた。本土マネーの流出も懸念。株式相互取引スキームを通じたノースバウンド取引(香港→本土)では、本土株の売り越しが19日まで6日連続だった。指数は徐々に下げ幅を広げている。

《CS》

提供:フィスコ

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