ダウ先物は軟調 IT・ハイテク株は堅調も他のセクターには一服感 3Mが下落=米国株

市況
2024年1月23日 23時12分

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:51)(日本時間22:51)

ダウ先物 38176(-23.00 -0.06%)

S&P500 4889.25(+8.25 +0.17%)

ナスダック100先物 17503.00(+44.50 +0.26%)

米株価指数先物市場でナスダック100は堅調に推移しているものの、ダウ先物は軟調。IT・ハイテク株は買いが続いているものの、決算発表が本格化する中で他のセクターには一服感も出ているようだ。

ダウ平均は前日に史上初の3万8000ドル超えを達成。さすがに高値警戒感も出ている模様で、投資家たちはこの上昇がいつまで続くかについて熟慮している。「何らかのショックがあれば、かなり大きな戻しがあるかもしれない。だから、マグニフィセント7と呼ばれる大手ITの大半はまだ好ましいが、今は守りも追加している」とのコメントも聞かれた。

続々と決算が発表されており、ユナイテッド航空が時間外で上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株損益は予想以上の赤字を見込んだものの、通期の1株利益は予想を上回る見通しを示したことが好感されている。第2四半期以降の急回復を示唆し、市場に安心感が広がった模様。なお、米規制当局はボーイング737-900ER型機の事前点検も推奨していたが、同社はすでに点検を開始し、数日内に終了する予定だと述べていた。これを受けて他の航空キャリアも連れ高となっている。

GE<GE>が時間外で下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ジェットエンジン事業は堅調な航空のおかげで好調を維持し、エネルギー事業も回復。ただ、株価は冴えない反応を示している。第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことを嫌気している模様。同社株はこの1年で69%上昇しており、今回の数字は物足りなかったようだ。

ダウ採用銘柄の3M<MMM>が時間外で8%下落。取引開始前に決算を発表しており、通期の1株利益の見通しが予想を大きく下回ったことに失望感を強めている模様。同社は1年以上に渡って成長を圧迫してきた消費者の需要低迷と闘い続けている。

本日は引け後にネットフリックス<NFLX>、テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>の発表が予定されている。

(NY時間09:01)(日本時間23:01)時間外

GE<GE> 128.30(-2.93 -2.23%)

ユナイテッド航空<UAL> 41.00(+2.55 +6.63%)

3M<MMM> 99.10(-8.92 -8.26%)

アップル<AAPL> 194.43(+2.87 +1.50%)

マイクロソフト<MSFT> 397.03(-1.64 -0.41%)

アマゾン<AMZN> 155.05(-0.29 -0.19%)

アルファベット<GOOG> 147.75(-0.22 -0.15%)

テスラ<TSLA> 210.17(-2.02 -0.95%)

メタ・プラットフォームズ<META> 383.50(+0.05 +0.01%)

AMD<AMD> 167.24(-6.99 -4.01%)

エヌビディア<NVDA> 597.06(+2.15 +0.36%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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