3Mが決算受け下落 消費者需要の低迷を反映=米国株個別
(NY時間09:35)(日本時間23:35)
3M<MMM> 98.34(-9.68 -8.96%)
3M<MMM>が下落しており、ダウ平均を圧迫。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は売りを強めている。通期のガイダンスも公表し、1株利益の見通しが予想を下回ったほか、既存事業売上高の伸びも予想を下回る見通しを示した。この1年の大半の成長を圧迫した消費者需要の低迷が続いていることを反映させている。
ローマンCEOは「低迷していたエレクトロニクス市場は安定しつつあるものの、産業用の需要はまちまちで、小売支出は依然低迷し、中国は引き続き軟調だ」と述べた。「24年を迎えても、最終市場に意味のある変化は見られていない」とも述べている。
さらに、税率引き上げやその他の経費が、同社の通期1株利益予想に0.29ドルの逆風となるとパトラワラ社長はインタビューで述べた。成長性や利益率の見込みがあまり高くない一部の製品を廃止するため、売上高の伸びも影響を受けるだろうとも語った。
なお、同社はヘルスケア部門の分離独立は年前半に完了する予定であることも明らかにした。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.42ドル(予想:2.31ドル)
・売上高:80.1億ドル(予想:77.2億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):9.35~9.75ドル(予想:9.81ドル)
・営業キャッシュフロー(調整後):65~71億ドル
・既存事業売上高:0~2%(予想:2.7%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美