ダウ平均は4日ぶり反落 IT・ハイテク株は買い続く 3Mが大幅安=米国株概況

市況
2024年1月24日 6時30分

NY株式23日(NY時間16:20)(日本時間06:20)

ダウ平均   37905.45(-96.36 -0.25%)

S&P500    4864.60(+14.17 +0.29%)

ナスダック   15425.95(+65.66 +0.43%)

CME日経平均先物 36510(大証終比:-30 -0.08%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は4日ぶりに反落。IT・ハイテク株には買いが続いたものの、決算発表が本格化する中で、他のセクターには一服感も出ていたようだ。前日のダウ平均は史上初の3万8000ドル超えを達成したが、さすがに高値警戒感も出ている模様で、投資家たちはこの上昇がいつまで続くのかについて熟慮している。

「何らかのショックがあれば、かなり大きな戻しがあるかもしれない。だから、マグニフィセント7と呼ばれる大手ITの大半はまだ好ましいが、今は守りも追加している」とのコメントも聞かれた。

続々と決算が発表されており、ユナイテッド航空<UAL>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株損益は予想以上の赤字を見込んだものの、通期の1株利益は予想を上回る見通しを示したことが好感されている。第2四半期以降の急回復を示唆し、市場に安心感が広がった模様。なお、米規制当局はボーイング737-900ER型機の事前点検も推奨していたが、同社はすでに点検を開始し、数日内に終了する予定だと述べていた。これを受けて他の航空キャリアも連れ高となっている。

ダウ採用銘柄の3M<MMM>が大幅安となり、ダウ平均を圧迫。取引開始前に決算を発表し、通期の1株利益の見通しが予想を大きく下回ったことに失望感を強めている模様。同社は1年以上に渡って成長を圧迫してきた消費者の需要低迷と闘い続けている。

航空宇宙、防衛のRTX<RTX>が決算を受け上昇。通期のガイダンスを公表し、同社はトップセラーであるジェットエンジンの高額なリコール作業を強化する中でも、予想を上回る1株利益の見通しを示したこと好感されている模様。

ダウ採用銘柄のベライゾン<VZ>が決算を受け上昇。3四半期連続で減少していた個人向け携帯電話の契約数が増加に転じたことも追い風となっている模様。コンシューマー・グループの携帯電話契約数は31万8000件の増加に転じた。

ダウ採用銘柄のP&G<PG>が決算を受け上昇。取引開始前に10-12月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回ったことが好感された。ベビー用品や健康用品、美容用品の購入量が前年を下回ったため、既存事業商品の販売量が7四半期連続で減少し、既存事業売上高も予想を下回っていた。

米住宅建設のDRホートン<DHI>が決算を受け下落。取引開始前に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。また、新規受注件数、受注残とも予想を下回った。

サンノヴァ・エナジー<NOVA>とエンフェーズ・エナジー<ENPH>の太陽光関連の2銘柄が上昇。アナリストが両銘柄の投資判断を「買い」に引き上げた。

マウスやキーボードなどPCの周辺機器を手掛けるスイスのロジテック・インターナショナル<LOGI>が決算を受け下落。決算は好調だったものの、驚きはないとの指摘も出ている。バリュエーションはすでに高くなっており、材料出尽くし感が広がったようだ。

きょうはアルコア<AA>などアルミ株の上昇が目立った。EUが次の対ロシア制裁の対象品目にアルミニウム製品が含まれるとの報道を受けて、ロンドン金属取引所(LME)のアルミニウム価格が上昇していることが好感された。

3M<MMM> 96.10(-11.92 -11.03%)

ベライゾン<VZ> 42.23(+2.65 +6.70%)

ユナイテッド航空<UAL> 40.49(+2.04 +5.31%)

P&G<PG> 153.98(+6.12 +4.14%)

RTX<RTX> 89.55(+4.53 +5.33%)

DRホートン<DHI> 143.13(-14.57 -9.24%)

サンノヴァ・エナジー<NOVA> 10.95(+0.50 +4.78%)

エンフェーズ・エナジー<ENPH> 111.30(+4.15 +3.87%)

ロジテック<LOGI> 84.86(-11.07 -11.54%)

アルコア<AA> 29.51(+1.89 +6.84%)

センチュリー・アルミニウム<CENX> 11.27(+1.06 +10.38%)

カイザー・アルミナム<KALU> 66.60(+1.41 +2.16%)

アップル<AAPL> 195.18(+1.29 +0.67%)

マイクロソフト<MSFT> 398.90(+2.39 +0.60%)

アマゾン<AMZN> 156.02(+1.24 +0.80%)

アルファベットC<GOOG> 148.68(+0.97 +0.66%)

テスラ<TSLA> 209.14(+0.34 +0.16%)

メタ・プラットフォームズ<META> 385.20(+3.42 +0.90%)

AMD<AMD> 168.42(+0.24 +0.14%)

エヌビディア<NVDA> 598.73(+2.19 +0.37%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.