24日の株式相場見通し=売り買い交錯、狭いゾーンでのもみ合いか
24日の東京株式市場は強弱観対立のなか売り買いが交錯し、日経平均株価は前日終値を挟み一進一退の展開か。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの動きでNYダウは4日ぶりに下落する展開となった一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら4日続伸となった。NYダウの下げについては構成銘柄のスリーエム<MMM>が決算発表を受け急落したことが影響した。ただ、企業の決算内容は好悪入り交じっており好決算発表銘柄には素直に買いが入るなど、個別株物色意欲は健在といえる。東京市場では前日に日経平均株価が3日ぶりに安くなったが、下げ幅はわずかで依然として高値警戒感が拭えない状況にある。日銀の金融政策決定会合では大規模金融緩和策の維持が発表されたが、前日引け後の植田日銀総裁の記者会見を受けて時間外で日経平均先物が大きく売られるなど、売り仕掛け的な動きもみられた。足もと外国為替市場で円安方向に押し戻されており、株式市場も落ち着いた地合いとなることが予想されるものの、上値は重そうだ。3万6000円台半ばの比較的狭いゾーンでのもみ合いとなるケースも想定される。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比96ドル36セント安の3万7905ドル45セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同65.657ポイント高の1万5425.943だった。
日程面では、きょうは12月の貿易統計、12月の白物家電出荷額など。海外ではマレーシア中銀の政策金利発表、カナダ中銀の政策金利発表、1月の仏PMI、1月の独PMI、1月のユーロ圏PMI、1月の英PMI(いずれも速報値)、1月の米PMI(S&Pグローバル調査・速報値)など。