ダウ先物は上昇 ネットフリックスの決算を受けIT・ハイテク株が上げ主導=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:44)(日本時間22:44)
ダウ先物 38226(+137.00 +0.36%)
S&P500 4920.25(+25.25 +0.52%)
ナスダック100先物 17671.75(+140.50 +0.80%)
米株価指数先物市場でダウ先物が上昇しているほか、ナスダック100は堅調。IT・ハイテク株が依然として上げを主導しているが、ネットフリックス<NFLX>が前日引け後の決算を受けて時間外で買いが強まっていることが高値警戒感も指摘されているIT・ハイテク株のムードを維持している模様。
「ネットフリックスはマグニフィセント7には入っていないが、米消費者の健全性を示す目印と見なされている」とのコメントも出ていた。ネットフリックスは10-12月期に有料会員数が1312万人も増加し、予想を大きく上回った。各地域で予想を上回る加入者数の増加が見られ、外出が難しかったパンデミックの初期以来、四半期としては最高の伸びを記録した。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株利益は予想を上回る見通しを示した。
また、本日は米国債利回りの上げが一服しており、中国人民銀行が預金準備率を0.5%ポイント引き下げたこともムードを後押ししている模様。米国債利回りについては、ここ数カ月のジェットコースターのような上昇を経て、現在の水準付近で均衡を保っているように見える。これは、投資家がインフレ、成長、そしてFRBの政策軌道に対する市場の評価について、より落ち着いて見ていることを示唆しているといった指摘も出ている。
一方、好調な決算ばかりではない。テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が決算を受けて下落。産業用の不振が拡大し、自動車も前四半期比で減少した。ガイダンスも第1四半期は予想を下回る見通しを示した。今回の見通しは主要部門からの受注回復が予想以上に長引いていることを示唆している。これは市場全体にとって良い兆候ではない。同社はチップ業界最大の顧客リストと、最も多様な製品群を有しており、そのガイダンスは全体の指標となる。
化学大手のデュポン<DD>が時間外で大幅安。取引開始前に10-12月期(第4四半期)の暫定決算を公表し、予想を下回る売上高見通しを示した。1-3月期(第1四半期)のガイダンスでも、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。中国での需要低迷の継続に加え、産業用事業でチャネル在庫の追加的な調整が発生したとしている。
本日は引け後にテスラ<TSLA>、IBM<IBM>、ラムリサーチ<LRCX>が決算を発表する。
(NY時間08:54)(日本時間22:54)時間外
ネットフリックス<NFLX> 542.50(+50.31 +10.22%)
テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN> 169.48(-4.86 -2.79%)
デュポン<DD> 65.45(-9.24 -12.37%)
アップル<AAPL> 195.34(+0.16 +0.08%)
マイクロソフト<MSFT> 401.27(+2.37 +0.59%)
アマゾン<AMZN> 157.34(+1.32 +0.85%)
アルファベット<GOOG> 150.04(+1.36 +0.91%)
テスラ<TSLA> 212.05(+2.91 +1.39%)
メタ・プラットフォームズ<META> 389.00(+3.80 +0.99%)
AMD<AMD> 172.12(+3.70 +2.20%)
エヌビディア<NVDA> 603.20(+4.47 +0.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美