マイクロソフトの時価総額が3兆ドルに 来週は決算=米国株個別
(NY時間11:10)(日本時間01:10)
マイクロソフト<MSFT> 402.84(+3.94 +0.99%)
マイクロソフト<MSFT>が続伸しており、株価は一時404.72ドルまで上昇し、最高値を更新。それに伴って時価総額が一時3兆ドルまで拡大している。同社はチャットGPTへの出資で人工知能(AI)への期待を一身に浴びており、今年に入ってからも株価は7%上昇。
同社の時価総額は一時アップル<AAPL>を抜いて、世界一となったが、その後はアップル<AAPL>も持り返して来たことから、再び2位の位置につけている。
来週は10-12月期(第2四半期)の決算発表が予定されている。今回は買収が完了したアクティビジョンの業績が加算され、第2四半期の業績に約16億ドルの売上高を追加することが期待されている。通期では50億-60億ドルの貢献と見られているようだ。
アクティビジョンを除くと、既存事業売上高の伸びは12-13%程度が見込まれており、第1四半期から若干の上昇が期待されているようだ。
一方、アジュールのクラウド・インフラストラクチャ事業の成長を約2年間苦しめてきたクライアントコストの最適化に終止符が打たれる可能性があり、今後1-2四半期で回復する可能性も指摘されている。
アジュール部門のコンセンサス見通しは27%の増収だが、それ以上となる可能性も期待されている模様。AI関連のワークロードがその4-5%を占めると見られているようだ。ただ、アジュール以外のオフィス・コパイロッツやビングなどの製品によるAIの大きな貢献は期待できないとも見られている。
同社の決算はポジティブな反応が続いているが、今回の反応もそうなるか注目される。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美