ラスベガス・サンズが決算 厳しいマクロ環境にもかかわらずアジアが好調維持=米国株個別
(NY時間10:03)(日本時間00:03)
ラスベガス・サンズ<LVS> 49.30(-0.34 -0.69%)
カジノのラスベガスサンズ<LVS>が前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を下回ったものの、売上高は前年から161%増加し、予想を上回った。重要な指標である不動産EBITDAも予想を若干上回っている。
アナリストは、厳しいマクロ環境にもかかわらず好調を維持したアジアの動向に好意的に見ている。マカオとシンガポールの両市場へのアクセスや訪問が引き続き活発化し、業績が回復傾向にあることを反映。中国のマクロ経済動向はマイナスだが、経営陣のコメントはアジア地域の前向きな見通しを裏付けているという。
中国からマカオへの中国人旅行者は合計647万人でパンデミック前の水準の88%まで回復している。香港からのギャンブル客も2四半期連続でパンデミック前の水準を上回った。中国経済が混迷していにもかかわらず、この期間も中国人旅行者の訪問が続いている。また、同社のシンガポール事業も好調を維持し、史上最強の四半期となった。
ゴールドスタインCEOは「マカオ市場は300億ドル、あるいは400億ドル、そしてそれ以上まで成長できると信じている」と述べていた。
ただ、株価は上昇して始まったものの、買い一巡後は戻り売りに押され下げに転じている。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.57ドル(予想:0.61ドル)
・売上高:29.2億ドル(予想:28.9億ドル)
・不動産EBITDA(調整後):12.0億ドル(予想:11.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美