ゼロックス、不調な決算も株価は切り返す=米国株個別

材料
2024年1月26日 0時41分

(NY時間10:31)(日本時間00:31)

ゼロックス<XRX> 18.50(+2.06 +12.53%)

複写機、レーザープリンタのゼロックス<XRX>が大幅高。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。通期のフリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回る見通しを示している。

ただ、株価は売り先行で始まったものの、急速に買い戻されている。特段の好材料は見当たらないが、今年に入って同社株は売り込まれていたことから、悪材料出尽くし感が出ているのかもしれない。

ただ、アナリストは「同社がコスト削減を利益成長の主な原動力とする計画を打ち出しており、マクロ的に厳しい状況が続けば、投資家がガイダンス達成の可能性を疑問視することも想定される」と述べている。別のアナリストからも「同社の売上高への逆風は弱まる気配がない。債務削減計画が明確になったが、同社の格付け(Ba3/BB)は引き続き圧迫される可能性が高い」との指摘が出ていた。

(10-12月・第4四半期)

・1株利益(調整後):0.43ドル(予想:0.57ドル)

・売上高:17.7億ドル(予想:18.2億ドル)

・FCF:3.79億ドル

(通期見通し)

・FCF:6億ドル以上(予想:6.90億ドル)

【企業概要】

複写機、レーザープリンタ等を世界で提供する他、ワークフローの自動化と統合の為のソフトウェア、セキュリティ・分析・クラウド・デジタル化を活用したマネージドプリントサービス等を手掛け、機器を購入する顧客対象のリース事業も行う。IoT向けセンサーとサービス、3Dプリント、クリーンテックの分野にも取り組む。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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