ヘクセルが決算受け下落　成長への準備のため利益率が悪化＝米国株個別

（NY時間14:26）（日本時間04:26）

ヘクセル<HXL>　66.91（-4.74　-6.62%）

炭素繊維などの複合材料を開発するヘクセル<HXL>が下落。同社はボーイング<BA>やエアバス向けの部品メーカーでもある。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、こちらも１株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示している。

同社は声明で「新たな労働力育成や資産のオンライン化など、今後予想される成長への準備のため、利益率が悪化した」と述べた。アナリストは「同社は、これらの逆風が短期的には若干の余剰を生むかもしれないが、需要の増加に伴い、将来の糧となることを期待している」と述べている。

（１０－１２月・第４四半期）

・1株利益（調整後）：0.43ドル（予想：0.49ドル）

・売上高：4.57億ドル（予想：4.73億ドル）

民間航空宇宙：2.67億ドル（予想：2.86億ドル）

宇宙・防衛：1.52億ドル（予想：1.38億ドル）

産業用：3770万ドル（予想：4910万ドル）

・粗利益率（調整後）：22.5％（予想：24.8％）

（通期見通し）

・1株利益（調整後）：2.10～2.30ドル（予想：2.48ドル）

・売上高：19.3～20.3億ドル（予想：20.3億ドル）

【企業概要】

世界の航空宇宙・防衛やその他の産業向けに、炭素繊維・特殊強化材・ハニカム・接着剤・マイクロ波吸収材料・軽量構造材料等の複合材料を開発・製造・販売する。製品は民間や軍用航空機、宇宙ロケットや人工衛星、および風力タービンブレード・自動車・レクリエーション製品等の様々な最終用途に使用される。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美