26日の株式相場見通し=上値重い展開、欧米株高も利食い優勢か
26日の東京株式市場は上値の重い展開が想定され、日経平均株価は3万6000円台近辺で弱含みに推移する可能性が高そうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数は総じて堅調な値動きを示した。ECB理事会では3会合連続で政策金利の据え置きを決めたことで買い安心感が広がり、ラガルドECB総裁の記者会見を受けて、今後の利下げに向けた思惑も株価の押し上げ要因となった。米国株市場でもリスク選好の地合いとなり、NYダウが3日ぶりに反発し3万8000ドル台を回復、過去最高値を更新した。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も小幅ながら6日続伸と強い動きをみせ、約2年ぶりの高値をつけた。23年10~12月期の米実質GDPが事前コンセンサスを上回る高い伸びを示したことで、米経済のソフトランディングに対する期待が投資家心理を強気に傾けている。欧米株高は東京市場にも追い風となりやすいが、足もとで日経平均株価は上昇一服感が出ており、きょうも目先利益確定の動きが上値を押さえることが予想される。取引時間中はアジア株市場や米株価指数先物の値動きなどに左右されるケースも考えられる。
25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比242ドル74セント高の3万8049ドル13セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同28.578ポイント高の1万5510.496だった。
日程面では、きょうは1月の都区部消費者物価指数(CPI)、日銀金融政策決定会合の議事要旨(12月18~19日開催分)、12月の企業向けサービス価格指数、11月の景気動向指数改定値など。海外では12月の米個人所得・消費支出・PCEデフレーター、12月の米仮契約住宅販売指数など。インド市場は休場。