東京株式(前引け)=反発、円安など追い風に3万6000円台を回復
29日前引けの日経平均株価は前営業日比328円07銭高の3万6079円14銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は6億7526万株、売買代金概算は1兆9623億円。値上がり銘柄数は1358、対して値下がり銘柄数は247、変わらずは52銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方買い優勢で始まった後、強弱観対立のなか日経平均は3万5900円台でもみ合う動きをみせたが、前場後半になって主力株中心に買いに厚みが加わり上げ幅を拡大、フシ目の3万6000円台に乗せて午前中の取引を終えた。前週末の欧州株市場が総じて強い動きをみせたほか、米国株市場でもNYダウの最高値更新が続いており、東京市場でも投資家のセンチメントが改善した。半導体関連株の一角に利食いの動きが続いたものの、外国為替市場ではドルが買い戻され1ドル=148円台前半まで円安方向に振れていることで、自動車株などをはじめ輸出セクターに追い風が意識されやすい状況となっている。値上がり銘柄数は全体の8割以上を占めたが、売買代金はわずかに2兆円に届かなかった。
個別ではトヨタ自動車<7203>が商いを伴い上値追い、川崎汽船<9107>など海運株も高い。ディスコ<6146>が値を上げ、ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>なども堅調。三菱重工業<7011>も買いを集めた。カゴメ<2811>が活況高、CIJ<4826>も出来高急増のなか値を飛ばした。円谷フィールズホールディングス<2767>も物色人気に。半面、レーザーテック<6920>が売りに押され、ルネサスエレクトロニクス<6723>も軟調。楽天グループ<4755>が安い。JCRファーマ<4552>が大きく値を下げたほか、さくらインターネット<3778>も目先筋の利益確定の動きが続いた。