本日注目すべき【好決算】銘柄 三社電機、SREHD、東光高岳 (29日大引け後 発表分)
1月29日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
三社電機 <6882> [東証S] ★今期経常を20%上方修正・10期ぶり最高益、配当も10円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→30億円に20.0%上方修正。増益率が51.4%増→81.7%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。電源機器事業で大型のパワーコンディショナー評価用電源など高付加価値製品の販売が進み、採算が改善することが寄与。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→50円(前期は30円)に増額修正した。
丸大食 <2288> [東証P] ★今期経常を37%上方修正
◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の19億円の黒字→26億円の黒字(前期は8.9億円の赤字)に36.8%上方修正した。原材料価格やエネルギーコストの上昇一服に加え、価格改定効果や継続的なコスト削減なども寄与し、採算が改善する。
SREHD <2980> [東証P] ★4-12月期(3Q累計)経常が45%増益で着地
◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比44.8%増の13.9億円に拡大して着地。顧客基盤の拡大やプロダクト利用料の引き上げ効果によって、主力のAIクラウド&コンサルティング部門が大きく伸びたことが寄与。ライフ&プロパティソリューション部門における大型案件の利益上振れやアセットマネジメント収益の拡大も大幅増益に貢献した。
大倉工 <4221> [東証P] ★前期経常を13%上方修正、配当も15円増額
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の48億円→54億円に12.5%上方修正。増益率が12.3%増→26.3%増に拡大する見通しとなった。合成樹脂事業で原材料上昇分の製品価格への転嫁を進めたことに加え、新規材料事業で大型液晶パネル向け光学フィルムの受注が増加したことなどが要因。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の95円→110円(前の期は85円)に増額修正した。
東映アニメ <4816> [東証S] ★今期経常を8%上方修正、配当も24円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の200億円→215億円に7.5%上方修正。減益率が32.9%減→27.8%減に縮小する見通しとなった。前期に公開した映画の波及効果が継続し、国内における配信権販売や商品化権販売、商品販売事業が想定以上に好調に推移したことが要因。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の90円→114円(前期は155円)に増額修正した。
併せて、3月末現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表。
船場 <6540> [東証S] ★前期経常を53%上方修正
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の8.5億円→13億円に52.9%上方修正。増益率が15.5%増→76.6%増に拡大する見通しとなった。国内外で大型案件が想定より順調に進捗し、売上高が計画を上回ったことが寄与。継続的な原価低減やDXによる効率化の推進、経費の圧縮効果なども利益を押し上げた。
東光高岳 <6617> [東証P] ★今期経常を一転38%増益に上方修正・最高益更新へ
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の46億円→65億円に41.3%上方修正。従来の2.2%減益予想から一転して38.2%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。計量事業で計器失効替工事やスマートメーターなどが伸びることに加え、電力機器事業で一部の配電機器の売上高が増加することが寄与する。
PCA <9629> [東証P] ★4-12月期(3Q累計)経常は27%増益、配当を45円増額修正
◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.4%増の17.3億円に伸びて着地。製品・サービスの値上げ効果やクラウドサービス利用者の増加などで、2ケタ増収増益を達成した。
通期計画の18.6億円に対する進捗率は92.9%に達しており、業績上振れが期待される。
併せて、新たな株主還元方針として配当性向の目標を100%程度に設定したことを踏まえ、期末一括配当を従来計画の17円→62円(前期は17円)に大幅増額修正した。
株探ニュース