東京株式(前引け)=続伸、買い一巡後は上値の重い展開に
30日前引けの日経平均株価は前営業日比86円89銭高の3万6113円83銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は6億7735万株、売買代金概算は1兆8823億円。値上がり銘柄数は580、対して値下がり銘柄数は1011、変わらずは65銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は強気優勢の地合いとなり、日経平均は朝方に先物主導で200円以上高い場面もあったが、前場後半は目先筋の戻り売りに上値が押さえられた。前日の米国株市場でNYダウが3日続伸し最高値を連日更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も大きく切り返したことで東京市場でも買いが先行した。ただ、3万6000円台では戻り売り圧力も意識されており、外国為替市場で1ドル=147円台前半までドル安・円高に振れたことが重荷となって、買い一巡後は上げ幅を縮小している。値下がり銘柄数は1000を上回り、全体の約6割を占めた。
個別ではディスコ<6146>が高く、ルネサスエレクトロニクス<6723>も買われた。任天堂<7974>も上値追い。川崎汽船<9107>など海運株が強さを発揮、キーエンス<6861>も値を上げた。SREホールディングス<2980>がストップ高カイ気配、グローセル<9995>も急騰した。LITALICO<7366>、東光高岳<6617>、トプコン<7732>、RPAホールディングス<6572>なども物色人気に。半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、積水ハウス<1928>も軟調。ファナック<6954>も売りに押された。日本航空電子工業<6807>が急落、KLab<3656>も大きく利食われた。