信越化が3日ぶり反発、国内有力証券は目標株価6700円に引き上げ
信越化学工業<4063>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は29日、同社株の投資判断「A」を継続し目標株価を5300円から6700円に引き上げた。第3四半期累計(23年4~12月)の連結営業利益は前年同期比30.8%減の5595億2800万円となった。塩ビ樹脂など生活環境基盤材料事業やシリコンウエハーなど電子材料事業が減益となるなど全事業が減益だった。ただ、24年3月期予想の同利益7000億円(前期比29.9%減)に対する進捗率は約8割に達しており、同証券では今期同利益は7300億円への増額修正を見込んでいる。シリコンウエハー需要も今年後半にはプラス転換が見込まれるほか、塩ビ樹脂事業も米金利低下で米住宅着工の改善が期待される。中長期的な視点からは現在の株価は引き続き魅力的とみている。