ジェットブルー航空が決算受け下落 第1四半期の売上高見通しが予想以上の減収を示唆=米国株個別
(NY時間14:06)(日本時間04:06)
ジェットブルー航空<JBLU> 5.27(-0.24 -4.27%)
ジェットブルー航空<JBLU>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほどは膨らまなかった。ただ、株価は冴えない反応。第1四半期の売上高見通しが最大9%の減収になる可能性を示唆した。減収率は第4四半期よりも悪化。これとは別に同社は合併相手となるはずだったスピリット航空<SAVE>と伴に、米連邦裁判所に対し38億ドルの合併案を阻止した判決に対する上訴を迅速に進めるよう求めた。
アナリストは「同社は第4四半期の決算で売上高、コストともにサプライズとなる好業績を達成したが、見通しについては、第1四半期のコストガイダンスをステッカー・ショック(違いに驚いた状態)と見るだろうが、コストは通年で緩和されるはずだ」と述べている。
同社はまだら模様の需要とコスト高に直面している。同社は通常、四半期の業績ガイダンスを発表するが、今回は明示しかった。国内線を中心とする航空各社が不透明な旅行需要や高コストにつながる労働協約、長期化するメンテナンスの遅れに引き続き悩まされていることを示唆する。
(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-0.19ドル(予想:-0.27ドル)
・売上高:23.3億ドル(予想:22.9億ドル)
・有効座席マイル:170.1億(予想:168.6億)
・有償搭乗率:80.1%(予想:82.4%)
(1-3月・第1四半期見通し)
・売上高:-5~-9%(予想:-5%)
・有効座席マイル:-3~-6%
【企業概要】
米国内、カリブ海地域、ラテンアメリカ、及びニューヨークーロンドン間に就航する格安航空会社(LCC)。差別化されたサービスと競争力のあるコストで、無料の機内エンターテインメント・無料のスナック・無料のノンアルコール飲料等を提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美