NY株式:NYダウは133ドル高、ハイテクが重し
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は133.86ドル高の38,467.31ドル、ナスダックは118.15ポイント安の15,509.90で取引を終了した。
連邦公開市場委員会(FOMC)や主要ハイテク企業決算を控えた警戒感に寄り付き後、下落。12月JOLT求人件数や1月消費者信頼感指数の良好な結果を受けて、景気の底堅さを期待しダウは上昇に転じた。終日堅調に推移し終盤にかけ上げ幅を拡大、連日で過去最高値を更新。一方、早期利下げ観測の後退や携帯端末のアップル(AAPL)の下落が重しとなりハイテクは下落し、まちまちで終了した。
自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は24年の1株利益見通しが予想を上回ったほか、電気自動車の売り上げ鈍化を受けてプラグインハイブリッド車を再び取り扱う計画を明らかにし、上昇。また、銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)やシティ・グループ(C)、ゴールドマンサックス(GS)はアナリストが資本規制緩和期待に銀行セクターに強気の見通しを示したため買われた。
貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は10-12月売上高と通期見通しが予想を下回り、1.2万人の雇用削減を含む10億ドル規模のコスト削減計画を発表し、下落。携帯端末のアップル(AAPL)は定評のあるアナリストが24年のアイフォーン売り上げ減の見通しを示したことが嫌気され売られた。格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は第4四半期決算で予想を下回る調整後1株損失を計上し下落。製薬会社のファイザー(PFE)も四半期決算の強弱まちまちの結果に失望し売られた。
取引終了後に決算を発表したソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はクラウドの売り上げが強く市場予想を上回る結果が好感され、時間外取引で上昇。一方で、グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は広告収入が冴えず、時間外取引で下落している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》