ハウスコム---3Q店舗の統廃合や店舗業務のDX化にも継続的に取り組み、営業費用を抑制
ハウスコム<3275>は30日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。営業収益は前年同期比7.5%減の90.94億円、営業損失は4.00億円(前年同期は3.32億円の損失)、経常損失は3.95億円(同3.21億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3.89億円(同2.69億円の損失)となった。
不動産関連事業の営業収益は前年同期比7.3%減の79.96億円、営業利益は同3.3%減の9.70億円となった。前第3四半期累計期間においては、同社グループとは決算期が異なっていた大阪ハウスコムについて、進学・就職・転勤などにより賃貸仲介件数がハイシーズンを迎える3月分を含んだ3月から11月までの営業収益が計上されていたのに対し、当第3四半期累計期間は3月分を含まない4月から12月までの営業収益を計上した。また、従業員満足度の向上のため店舗の定休日設定や有給休暇取得の奨励による店舗の稼働日数の低下などにより営業収益は前年同期比で減少したが、店舗の統廃合やITを駆使したオンラインによる顧客への重要事項の説明等、店舗業務のDX化にも継続的に取り組み、営業費用を抑制した。
施工関連事業の営業収益は同9.2%減の10.98億円、営業利益は同4.0%増の1.23億円となった。住宅の資産価値を向上させる手段の一つとしてのリフォームを中心とした「ハウスコムコミュニケーションズ」のリフォーム職人確保・施工の内製化が進み、コスト削減に寄与した。また、リフォーム営業を担う同社スタッフの提案力向上のための研修の実施も同社の収益向上に貢献した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、営業収益は前期比0.8%増の142.88億円、営業利益は同17.4%増の4.62億円、経常利益は同4.1%増の6.46億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同18.9%増の3.89億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》