第一三共が後場プラスに転じる、24年3月期業績及び配当予想を上方修正
第一三共<4568>が後場プラスに転じている。午後1時ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆5500億円から1兆5800億円(前期比23.6%増)へ、営業利益を1500億円から2000億円(同65.9%増)へ、純利益を1350億円から1750億円(同60.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を20円から30円へ引き上げたことが好感されている。なお、年間配当予想は50円(前期30円)となる。
円安による増収効果に加えて、日本におけるインフルエンザの流行に伴いインフルエンザ治療薬イナビルの売り上げが増えたほか、新型コロナウイルスワクチン・ダイチロナの供給などを反映させた。また、ノバルティス<NVS>からプレキシコンに対する米国特許侵害訴訟の和解金を受領したことなども織り込んだ。
同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高1兆1732億円(前年同期比23.7%増)、営業利益1945億5100万円(同53.0%増)、純利益1635億6400万円(同88.7%増)だった。