アルファベットが決算受け下落 検索広告が予想下回る=米国株個別

材料
2024年2月1日 0時11分

(NY時間09:57)(日本時間23:57)

アルファベット<GOOG> 144.51(-8.54 -5.58%)

アルファベット<GOOG>が引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応を示している。

前回の決算で好調だったグーグル広告の売上高が655億ドルと予想を下回ったことに失望感が広がっている模様。ユーチューブの広告収入は予想範内となったものの、中核の検索広告が480億ドルと予想を下回った。

長年に渡って世界のインターネットを支配してきたグーグルの検索エンジンが、より大きな不確実性を抱えているときに、この期待外れの決算はもたらされた。生成AIの台頭により、マイクロソフト<MSFT>やオープンAI社などの企業が、チャットGPTのように会話形式でユーザーの質問に答えるプログラムを提供できるようになり、グーグルの主導的地位は新たな競争によって脅かされている。

アナリストは「同社はグーグル広告がなお売上高の大部分を占めており、AIにおける入念に練られた計画を本格化させる準備として、そのキャッシュカウが不安定になることは良い兆候ではない」と述べていた。

(10-12月・第4四半期)

・1株利益:1.64ドル(予想:1.59ドル)

・売上高(TAC除く):723.2億ドル(予想:709.7億ドル)

・売上高:863.1億ドル(予想:853.6億ドル)

グーグルサービス:763.1億ドル(予想:759.7億ドル)

グーグル広告:655.2億ドル(予想:658億ドル)

ユーチューブ広告:92.0億ドル(予想:91.6億ドル)

クラウド:91.9億ドル(予想:89.5億ドル)

・営業利益:237億ドル(予想:238.2億ドル)

・営業利益率:27%(予想:27.7%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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