マスターカードが決算受け上昇 営業費用は予想上回るも1株利益も予想上回る=米国株個別
(NY時間10:23)(日本時間00:23)
マスターカード<MA> 453.88(+8.69 +1.95%)
マスターカード<MA>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、営業費用は31.8億ドルと予想を上回る伸びを示していた。米消費者の支出が好調を維持しており業績に貢献。
ミーバックCEOは「健全な個人消費、24%のクロスボーダー取扱額の伸び、戦略の堅実な実行により、23年は通期で力強い利益と経常収益の伸びを達成した」と述べた。
中国のネッツユニオン・クリアリング社との合弁が11月に中国人民銀行から銀行カード決済ライセンスを取得し、同社は競合他社に対して優位に立つことになった。
「言うまでもなく、われわれは中国に興奮している。中国は巨大な経済圏であり、われわれは中国にサービスを提供するのに有利な立場にあると感じている」とミーバックCEOはアナリストとの電話会議で語った。
「われわれは中国の銀行や他の関係者と決済機能を正式に展開するための協議を続けているが、既存の関係を考慮すれば、すでに有利な立場にある」とも述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.18ドル(予想:3.08ドル)
・経常収益:65.5億ドル(予想:65.0億ドル)
・営業費用:31.8億ドル(予想:29.1億ドル)
・営業利益率(調整後):51.5%(予想:55.9%)
・取扱額:1.92兆ドル(予想:1.92兆ドル)
(通期見通し)
・経常収益:2桁前半の伸び
・営業費用:1桁台半ばの伸び
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美