このあとFOMCの結果発表 パウエル会見は市場の期待をけん制か
このあと日本時間4時にFOMCの結果が公表され、4時半にパウエルFRB議長の会見が行われる。今回は据え置きが確実視されているが、FRBのスタンスを探るうえで、パウエル議長の会見は注目されそうだ。
前回FOMCでは、委員の金利見通し(ドット・プロット)が今年3回の利下げを見込み、ハト派サプライズとなった。市場では、3月利下げ開始は後退しているとはいえ、早期利下げ期待はなお根強い。
この日発表の米雇用指標が労働市場の冷え込みを示したことで短期金融市場では、3月の利下げ開始期待を再び65%の確率まで引き上げている状況。5月FOMCまでの利下げ開始に至っては95%程度まで織り込んでいる。
ただ、今月発表の米雇用統計や消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となり、先週のGDP速報値も強い内容となっていた。PCEデフレータはインフレ鈍化を期待させる内容ではあったが、パウエル議長の会見は市場の早期利下げ期待にブレーキをかけるタカ派な内容になるとも見られている。
しかし、市場もそれはだいぶ織り込んでおり、素直に株安・ドル高の反応になるかは未知数。
NY株式31日(NY時間13:19)(日本時間03:19)
ダウ平均 38503.76(+36.45 +0.09%)
ナスダック 15334.50(-175.40 -1.13%)
CME日経平均先物 35960(大証終比:-410 -1.14%)
USD/JPY 146.42 EUR/USD 1.0849 GBP/USD 1.2718
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美