3月利下げの可能性が37%程度まで低下
NY時間の終盤に入って株安・ドル高の反応が強まっている。パウエル議長の会見が続いているが、「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と言及したことに敏感に反応している模様。ダウ平均の下げ幅は一時200ドルを超え、ナスダックも一時2%超まで下げを拡大している。
一方、為替市場はドル買いが強まり、ドル円は147円台を一気に回復しているほか、ユーロドルは一時1.08ドルを割り込む場面が見られた。
この発言を受けて短期金融市場では3月利下げの確率を37%程度まで低下させている。本日は労働市場の軟化を示す雇用指標が発表され、3月利下げの確率は一時60%程度まで戻していた。
バランスシートの縮小ペースのテーパリングを3月FOMCに踏み込んだ協議を開始とも述べており、やはり、3月は利下げを見送る可能性が高まっている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美