三菱UFJなどメガバンク売り優勢、米長期金利急低下を背景とした米金融株安が波及
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは売りに押される展開となった。前日の米国株市場では、FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見を受け早期利下げ期待が後退した。そうしたなか、米長期金利は急低下し10年債利回りは4%台を下回った。「FRBのタカ派的姿勢を背景とした米経済のオーバーキルに対する警戒感が反映された」(ネット証券アナリスト)という指摘があり、これを受けてバンカメ<BAC>が2%超の下げをみせたほか、JPモルガン<JPM>やシティグループ<C>など大手金融株が軒並み下値を探る展開となっている。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクには逆風となっている。また、三井住友FGの決算発表がきょうの引け後、みずほFGの決算はあす2日、三菱UFJの決算発表が来週明け5日と続くことで、この内容を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせているもようだ。