JR東日本が続騰し昨年来高値更新、今期業績・配当予想引き上げと株式分割を材料視
JR東日本<9020>が続騰し、昨年来高値を更新した。1月31日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益の見通しを1370億円から1650億円(前期比66.3%増)に引き上げた。期末配当予想はこれまでの計画から15円増額して70円とする。また、24年3月31日を基準日として同年4月1日付で1株を3株に分割するとともに、来年以降の長期保有株主優待制度の変更も発表しており、好感されたようだ。
今期の売上高予想は2兆6960億円から2兆7120億円(同12.7%増)に見直した。新幹線など旅客輸送量が当初の想定を上回るなか、運輸事業の収益計画を引き上げた。年間配当予想は125円(同25円増配)となる。
4~12月期の売上高は前年同期比15.9%増の2兆10億2200万円、最終利益が同2.6倍の1852億3200万円だった。加えて同社は、25年3月31日を基準日とする新たな株主優待制度から、株主優待割引券を追加で1枚発行する長期保有株主向け優待制度の継続保有期間を「3年以上」から「2年以上」に変更する。