2日の株式相場見通し=反発、米株高受け買い戻し優勢に
2日の東京株式市場は主力株中心に買い戻される展開となり、日経平均株価は反発に転じる公算が大きい。前日の欧州株市場は高安まちまちながらドイツやフランスなど主要国の株価指数が総じて軟調だった。しかし米国株市場ではハイテク株を中心にリスク選好の流れとなり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく反発する展開となった。この日の朝方に発表された雇用関連の指標が労働需給の緩和を示唆する内容で、米10年債利回りが一段と水準を切り下げ、株式市場の相対的な割高感が緩和されている。米株市場が買い戻されたことを受け、東京市場でも投資家のセンチメントが改善し、日経平均は3万6000円台前半で頑強な値動きが想定される。ただ、米長期金利の急速な低下を受けて外国為替市場で1ドル=146円台前半まで円高が進んでいることは輸出セクター中心に逆風材料となりやすい。日本時間今晩に1月の米雇用統計の発表を控え、この内容を見極めたいとの思惑もあり、買い一巡後は上値が重くなる可能性がある。
1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比369ドル54セント高の3万8519ドル84セントと反発。ナスダック総合株価指数は同197.630ポイント高の1万5361.642だった。
日程面では、きょうは1月のマネタリーベース、3カ月物国庫短期証券の入札、1月の財政資金対民間収支など。海外では1月の米雇用統計、12月の米製造業新規受注額、1月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)など。