話題株ピックアップ【夕刊】(3):相鉄HD、三菱自、京セラ

注目
2024年2月2日 15時20分

■相鉄ホールディングス <9003>  2,739.5円  +15.5 円 (+0.6%)  本日終値

相鉄ホールディングス<9003>が後場に動意づき、5%を超える上昇となる場面があった。2日午後2時に24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、最終利益の見通しを143億円から170億円(前期比2.4倍)に引き上げた。年間配当予想は10円増額の50円(同25円増配)に見直しており、株価の支援材料となった。今期の売上高の見通しは2695億円から2717億円(同8.8%増)に修正した。ホテル事業の業績が想定を上回って推移する見込みとなった。

■山陽特殊製鋼 <5481>  2,174円  -385 円 (-15.0%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

山陽特殊製鋼<5481>が後場に急落。2日午後1時、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。今期の売上高予想は3800億円から3550億円(前期比9.9%減)、最終利益予想は140億円から85億円(同59.0%減)に見通しを引き下げた。年間配当予想も35円減額して65円(同35円減配)に見直しており、失望売りが膨らんだ。スウェーデンの連結子会社オバコ社での下期の売り上げ数量の急激な減少や製造コストの上昇、販売構成の悪化に伴う影響を業績予想に織り込んだ。4~12月期の売上高は前年同期比8.6%減の2689億6200万円、最終利益は同57.2%減の63億1500万円となった。

■ドリームインキュベータ <4310>  3,080円  -230 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

ドリームインキュベータ<4310>が大幅続落。1日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算が、売上高37億8500万円(前年同期比86.9%減)、営業損益10億8900万円の赤字(前年同期19億5200万円の黒字)、最終損益10億3800万円の赤字(同14億5300万円の黒字)と営業赤字となり、上期の営業損益6億8300万円の赤字に比べて赤字幅が拡大していることが嫌気された。クライアントの事業創造ニーズの高まりに加え、積極的なマーケティング活動に取り組んだ結果、ビジネスプロデュース事業の拡大基調は継続したものの、採用増に見合う拡大には至らなかったことに加えて、ベンチャー投資事業で投資先9社の価値下落に伴い減損を計上したことも響いた。なお、24年3月期業績予想は、引き続き非開示としている。

■JVCケンウッド <6632>  673円  -49 円 (-6.8%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

JVCケンウッド<6632>が大幅安。1日の取引終了後に23年4~12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比8.0%増の2672億5800万円だった一方、営業利益が同23.2%減の149億8200万円となっており、これが嫌気された。無線システムの好調継続に加え、ドライブレコーダーなどの車載関連製品を手掛けるモビリティ&テレマティクスサービス分野のOEM事業が堅調だったことが全体業績に貢献した。利益面では前期に固定資産譲渡益(約97億円)を計上した反動が出た。なお、通期の増収・営業減益見通しに変更はない。

■三菱自動車工業 <7211>  448円  -24.6 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

三菱自動車工業<7211>が5日ぶり反落。1日の取引終了後に23年4~12月期連結決算を発表。最終利益が前年同期比21.4%減の1027億5500万円となっており、これが嫌気された。売上高は同14.3%増の2兆638億円と堅調だったものの、中国事業関連損失の計上や前期に固定資産売却益があった反動が影響した。通期の増収・最終減益見通しに変更はない。

■京セラ <6971>  2,087.5円  -71.5 円 (-3.3%)  本日終値

京セラ<6971>は続落。1日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。今期の売上高予想を2兆500億円から2兆円(前期比1.3%減)、最終利益予想を1230億円から1000億円(同21.9%減)に引き下げており、嫌気されたようだ。半導体関連や情報通信関連市場の回復遅れの影響により、4~12月期の連結業績が想定を下回った。4~12月期の売上高は前年同期比2.2%減の1兆4926億7200万円、最終利益は同23.9%減の903億6600万円だった。

■寿スピリッツ <2222>  1,944.5円  -41 円 (-2.1%)  本日終値

寿スピリッツ<2222>は寄り付き買い優勢となり、前日比64円高の2049円50銭まで買われた後、値を消す展開となった。菓子製造・販売の大手で北海道をはじめ地域限定菓子の展開に特徴がある。インバウンド消費の効果もあって、足もとの業績は絶好調に推移しており、1日取引終了後に発表した24年3月期第3四半期(23年4~12月)決算は売上高が前年同期比33%増の470億3600万円、営業利益は同71%増の117億3400万円と大幅な伸びを達成した。通期の営業利益見通しは141億9200万円(前期比43%増)を見込むが、更に上振れる可能性も意識される。ただ、株価的には戻り売り圧力が強く買い一巡後はやや売りに押されている。

■千葉銀行 <8331>  1,089.5円  -16.5 円 (-1.5%)  本日終値

千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、京都フィナンシャルグループ<5844>などをはじめ、地銀株が総じて売られる展開。あおぞら銀行<8304>は前日の決算発表で今期最終損益が15年ぶりの赤字に転落する見込みとなったことを受けてストップ安に売り込まれ、きょうも続急落となった。米商業用不動産向けローンで追加引当金を計上することが理由で、「同社と同じような状況にある地銀が他にも存在する可能性がある」(ネット証券アナリスト)という指摘もある。米不動産市況の悪化がネガティブ材料として意識され、地銀セクターへの買い手控えにつながっている。

■コメリ <8218>  3,320円  -20 円 (-0.6%)  本日終値

コメリ<8218>が反落。1日の取引終了後に発表した1月度の月次売上動向で、全業態の既存店売上高が前年同月比5.8%減となり、6カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。セメント・機械くぎなどプロ向け消耗品の販売は堅調だったほか、能登半島沖地震による災害復旧資材の動きが北陸地方で見られたものの、前年の全国的な寒波による季節商品や補修需要の反動を受けて、暖房用品・防寒衣料・除雪用品や水道管の凍結対応商品の販売が低調だった。なお、全店売上高は同5.0%減だった。

■フォーサイド <2330>  108円  +30 円 (+38.5%) ストップ高   本日終値

フォーサイド<2330>がストップ高まで買われた。同社は1日取引終了後、人工知能(AI)領域での新たな事業を開始するため子会社「AI Tech Solutions」を15日に設立する予定だと発表。これが材料視されたようだ。AIに知見のある人材の採用や企業との協業で事業を推進し、既存事業で培ったノウハウ、取引先や顧客とのネットワークなどを活用することでグループシナジーを生み出し、収益基盤の拡大を目指すとしている。また、この子会社がAI開発などを手掛けるAICE(東京都文京区)と業務提携することもあわせて発表している。

●ストップ高銘柄

売れるネット広告社 <9235>  1,330円  +300 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値

アイティメディア <2148>  1,659円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値

ぷらっとホーム <6836>  913円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

デリバリコン <9240>  640円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

sMedio <3913>  664円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

アルデプロ <8925>  258円  -80 円 (-23.7%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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