ダウ先物は下落 ナスダック100も伸び悩む 米雇用統計が想定外に強い内容=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:49)(日本時間22:49)
ダウ先物 38538(-87.00 -0.23%)
S&P500 4939.50(+11.00 +0.22%)
ナスダック100先物 17530.50(+93.75 +0.54%)
米株価指数先物市場でダウ先物が下落しているほか、ナスダック100は上昇しているものの伸び悩む動きが出ている。先ほど発表の米雇用統計が想定外に強い内容となったことで、米株式市場は売りの反応を示している。
非農業部門雇用者数(NFP)は35.3万人増と予想を大きく上回る伸びとなったほか、前回値も大幅に上方修正している。また、失業率も3.7%の低水準であるほか、平均時給も予想以上の伸びとなった。
これを受けて短期金融市場は早期利下げ期待を後退させており、3月は80%以上の確率で据え置きを織り込んでいる。また、今週のパウエルFRB議長の会見を受けて、利上げ開始の予想コンセンサスとなった5月も利下げの確率を75%に低下させている。前日までは90%以上の確率を織り込んでいた。
強い米雇用統計は米株式市場にとってはポジティブな話ではあるものの、早期利下げ期待が株高の支えの中心となっているだけに、米株式市場はひとまずネガティブな反応を見せているようだ。
なお、ナスダック100については前日発表のIT・ハイテク大手の決算が好感されている。アップル<AAPL>はアイフォーンの販売が好調だったものの、中国市場が冴えなかったことからネガティブな反応を見せているものの、アマゾン<AMZN>とメタ<META>は買いが膨らんでいる。特にメタは初の四半期配当を発表していた。
*米雇用統計(1月)22:30
・非農業部門雇用者数
結果 35.3万人
予想 18.0万人 前回 33.3万人(21.6万人から修正)(前月比)
・失業率
結果 3.7%
予想 3.8% 前回 3.7%
・平均時給
結果 0.6%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
結果 4.5%
予想 4.2% 前回 4.3%(4.1%から修正)(前年比)
(NY時間08:59)(日本時間22:59)時間外
アップル<AAPL> 180.25(-6.61 -3.54%)
マイクロソフト<MSFT> 405.32(+1.54 +0.38%)
アマゾン<AMZN> 169.26(+9.98 +6.27%)
アルファベット<GOOG> 142.67(-0.04 -0.03%)
テスラ<TSLA> 184.82(-4.04 -2.14%)
メタ・プラットフォームズ<META> 460.00(+65.22 +16.52%)
AMD<AMD> 172.57(+2.09 +1.23%)
エヌビディア<NVDA> 638.72(+8.45 +1.34%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美