NYCBショックで不安連鎖、ニュージャージー州の地銀を投資家が警戒と
NYCBショックで不安連鎖、ニュージャージー州の地銀を投資家が警戒と
ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)発の衝撃に不安を募らせた投資家は、同じく商業用不動産ローンに対するエクスポージャーが大きい他の米地銀も敬遠している。ブルームバーグが伝えた。その中でも大きく売り込まれたのが、隣のニュージャージー州を本拠とするバレー・ナショナル・バンクコープ<VLY>だという。バレー・ナショナルの株価は、NYCBが予想外の損失や減配を発表してからの2日間で約14%下落した。
バレー・ナショナルは同業他社に比べて商業用不動産ローンへのエクスポージャー比率が高い。2023年12月31日時点では、計502億ドルの貸出債権のほぼ半分を商業用不動産が占め、ニューヨーク、フロリダ、ニュージャージー各州へのエクスポージャーが大きい。
バレー・ナショナルのロビンスCEOは、商業用不動産へのエクスポージャーが大きいとはいえ、同行は融資の引き受けに慎重を期しており、多額のローンが不良債権化する心配はないと語った。