本日注目すべき【好決算】銘柄 アルメディオ、モノタロウ、三越伊勢丹 (2日大引け後 発表分)
2月2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
アルメディオ <7859> [東証S] ★今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の25億円に急拡大して着地。中国で太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売が急増したことが寄与。併せて、通期の同利益を従来予想の26億円→32.3億円に23.9%上方修正。増益率が4.6倍→5.7倍に拡大し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
東京エネシス <1945> [東証P] ★4-12月期(3Q累計)経常は3.3倍増益・通期計画を超過
◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の37.3億円に急拡大して着地。バイオマス発電所の建設工事や水力発電所のリニューアル工事などが順調に進み、2ケタ増収を達成した。原価回収基準を適用した工事の進捗による原価率の改善に加え、円安に伴う為替差益やデリバティブ評価益を計上したことも利益を押し上げた。
通期計画の35億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
併せて、80万株(発行済み株式数の2.3%)または8億4000万円を上限に「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。また、取得した全株と150万株を2月20日付で消却することも明らかにした。
高橋ウォール <1994> [東証S] ★前期経常を一転79%増益に上方修正
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の2億2500万円→4億4500万円に97.8%上方修正。従来の9.3%減益予想から一転して79.4%増益見通しとなった。PCカーテンウォール事業で追加売上を計上したことに加え、アクア事業が順調に売上高を伸ばしたことが要因。生産合理化によるコスト削減なども上振れに貢献した。
YKT <2693> [東証S] ★前期経常を32%上方修正
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の3.4億円→4.5億円に32.4%上方修正。減益率が72.5%減→63.6%減に縮小する見通しとなった。電子機器や工作機械、光電子装置の納入が進捗し、売上高が計画を上回ったことが寄与。販管費が想定を下回ったことも上振れにつながった。
モノタロウ <3064> [東証P] ★今期経常は14%増で15期連続最高益、3円増配へ
◆23年12月期の連結経常利益は前の期比19.5%増の315億円で着地。続く24年12月期も前期比13.6%増の358億円に伸び、15期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の事業者向けネット通販事業で注文単価、注文回数がともに伸長するほか、大企業向け購買管理システム事業の高成長維持を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比3円増の19円に増配する方針とした。
三越伊勢丹 <3099> [東証P] ★今期経常最高益予想を上乗せ、配当増額と自社株買いも発表
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の500億円→540億円に8.0%上方修正。増益率が66.6%増→79.9%増に拡大し、従来の12期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。国内百貨店が好調に推移していることに加え、経費構造改革の進展も利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の24円→32円(前期は14円)に大幅増額修正した。
併せて、発行済み株式数の2.9%にあたる1100万株または150億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した株は4月30日付ですべて消却する。
小松マテーレ <3580> [東証P] ★今期経常を13%上方修正
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の19.5億円→22億円に12.8%上方修正。増益率が15.9%増→30.7%増に拡大する見通しとなった。販売価格の見直しやコスト削減の進展などが寄与し、採算が想定より改善する。
SWCC <5805> [東証P] ★今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の115億円→118億円に2.6%上方修正。増益率が10.7%増→13.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。建設関連や電力インフラ関連事業が想定以上に好調に推移していることが要因。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の75円→85円(前期は60円)に増額修正した。
ジーテクト <5970> [東証P] ★今期経常を12%上方修正、配当も1円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の145億円→162億円に11.7%上方修正。増益率が1.5%増→13.4%増に拡大する見通しとなった。グローバルでの安定した生産動向の見通しに加え、中国部門が想定より上向くことを織り込んだ。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の65円→66円(前期は58円)に増額修正した。
オルガノ <6368> [東証P] ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の207億円→230億円に11.1%上方修正。増益率が29.2%増→43.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。プラント案件の利益率改善に加え、ソリューション事業と機能商品事業が想定を上回る水準で推移していることが上振れの要因。
ザイン <6769> [東証S] ★今期経常は14倍増益へ
◆23年12月期の連結経常利益は前の期比92.2%減の0.7億円に落ち込んだものの、続く24年12月期は前期比14倍の10.2億円に急拡大する見通しとなった。今期は主力のLSI事業で国内OA機器市場向けや中国市場向けが在庫調整などの影響から回復するほか、AIOT事業では通信モジュール製品の出荷が引き続き大きく成長する見込み。
併せて、発行済み株式数の1.40%にあたる15万株または1億8000万円を上限に自社株買いを実施すると発表。
NOK <7240> [東証P] ★4-12月期(3Q累計)経常が27%増益で着地
◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.8%増の303億円に伸びて着地。スマートフォンや車載バッテリー向け電子部品の販売が増加したほか、国内を中心に自動車向けシールが伸びたことが寄与。為替差益や持ち分法投資利益が増加したことも大幅増益につながった。
通期計画の339億円に対する進捗率は89.4%に達しており、業績上振れが期待される。
百十四 <8386> [東証P] ★今期経常を20%上方修正、配当も10円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→120億円に20.0%上方修正。減益率が24.8%減→9.7%減に縮小する見通しとなった。外国為替売買益および金融派生商品収益が計画を上振れすることが要因。与信費用が想定を下回ることも利益を押し上げる。
併せて、年間配当を従来計画の70円→80円(前期は75円)に増額修正した。
株探ニュース