5日の株式相場見通し=続伸、雇用統計発表後の米株高を好感
5日の東京株式市場は主力ハイテク株を中心にリスクオンの流れが継続し、日経平均株価は続伸、3万6000円台前半から半ばにかけての強調展開が見込まれる。前週末の米国株市場では好決算を発表したメタ<META>が急騰したほか、アマゾン<AMZN>も大きく上値を伸ばす展開となり大手IT株が全体相場を牽引した。一方で、シェブロン<CVX>やキャタピラー<CAT>などエネルギー関連や景気敏感セクターも買われ、NYダウは過去最高値を更新。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は特に上げ足の強さが顕著だった。この日の朝方に発表された1月の米雇用統計の内容が事前の市場コンセンサスを上回る非常に強い内容であったことから、FRBによる早期利下げ期待が後退し、NYダウは朝方安く始まったものの、その後は尻上がりに水準を切り上げた。これを受けて東京市場でも日経平均株価が上値指向を強めそうだ。米10年債利回りの上昇を背景に外国為替市場ではドル高・円安が進んでおり、輸出株中心にこれも追い風材料となる。個別では決算発表を絡めて好業績株を中心に物色する動きが見込まれ、全体の地合いを後押しすることも考えられる。
2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比134ドル58セント高の3万8654ドル42セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同267.312ポイント高の1万5628.954だった。
日程面では、きょうは2月の日銀当座預金増減要因見込みなど。海外では1月の財新中国非製造業購買担当者景気指数、米ISMサービス業景況感指数など。