三越伊勢丹が大幅高で6連騰、今期業績・配当予想の上方修正と自社株買いの発表をポジティブ視
三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大幅高で6連騰。2015年11月以来の高値圏で推移している。前週末2日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を修正した。あわせて自社株買いも発表しており、これらをポジティブ視した買いが集まった。
今期の売上高予想は5250億円から5270億円(前期比8.1%増)、最終利益予想は370億円から400億円(同23.5%増)に引き上げた。年間配当予想はこれまでの計画から8円増額し32円(同18円増配)に見直した。
国内百貨店事業が好調に推移し、経費管理の取り組みも利益を押し上げる。4~12月期の売上高は前年同期比9.4%増の4017億7100万円、最終利益は同59.0%増の311億800万円だった。自社株買いは、取得総数1100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額150億円を上限とする。取得期間は2月5日から3月29日までで、取得した全株式を4月30日に消却する。