共栄タが続急伸、24年3月期利益予想を上方修正
共栄タンカー<9130>が続急伸し昨年来高値を更新している。前週末2日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業損益を3億円の赤字から1億5000万円の赤字(前期6億8200万円の黒字)へ、最終損益を2億8000万円の赤字から4000万円の黒字(前期比95.4%減)へ上方修正したことが好感されている。
売上高は143億円(同0.2%増)の従来見通しを据え置いたものの、第3四半期までの実績で、船舶の入渠(にゅうきょ)予定を変更したことなどによる特別修繕引当金の減少があったほか、船員教育のために日本人船員の配乗数を増やしたことで相対的に外国人船員費が減少したことや、ヘッジ会計の終了に伴う為替差益の計上があったことなどが利益を押し上げる。また、今後発生が見込まれる収益・費用の見直しを行ったことも寄与するという。
同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高107億3600万円(前年同期比2.3%減)、営業損益6800万円の赤字(前年同期6億9300万円の黒字)、最終利益1600万円(前年同期比98.3%減)だった。