ISM非製造業景気指数を受け株安・ドル高 インフレ低下期待には程遠い内容
*ISM非製造業景気指数(1月)
結果 53.4
予想 52.2 前回 50.5(50.6から修正)
事業活動 55.8(56.6)
新規受注 55.0(52.8)
雇用 50.5(43.3)
入荷水準 52.4(49.5)
仕入価格 64.0(56.7)
輸出 56.1(50.4)
輸入 59.9(49.3)
()は前回
日本時間0時に発表になった1月調査分のISM非製造業景気指数は53.4と、急減速した前回から予想以上に反転した。前回は雇用指数が約3年ぶりの大幅な縮小を示し全体を圧迫していたが、今回はそれが50の水準を回復している。また、仕入れ価格も上昇しており、紅海での武装勢力の攻撃により、輸送会社が航路を変更せざるを得なくなる中で、米企業は海運コストの高騰に悩まされている。
少なくとも今回の数字は、インフレ低下期待には程遠い内容となった。
ISMのニーブス委員長は「回答者の大半は、景気は安定していると回答。しかし、インフレやそれに伴うコスト上昇圧力、地政学的対立が続いていることから、慎重な見方もある」と述べた。
これを受けて米株式市場ではネガティブな反応が強まり、ダウ平均は300ドル超の下げとなっているほか、米国債利回りとドルは上昇している。
NY株式5日(NY時間10:16)(日本時間00:16)
ダウ平均 38295.47(-358.95 -0.93%)
ナスダック 15540.48(-88.47 -0.58%)
CME日経平均先物 36275(大証終比:-105 -0.29%)
米国債利回り(NY時間10:16)(日本時間00:16)
2年債 4.464(+0.100)
10年債 4.162(+0.142)
30年債 4.342(+0.121)
期待インフレ率 2.265(+0.055)
※期待インフレ率は10年債で算出
USD/JPY 148.65
EUR/USD 1.0732
GBP/USD 1.2538
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美