話題株ピックアップ【昼刊】:デクセリ、チャームケア、スクエニHD

注目
2024年2月6日 11時37分

■デクセリアルズ <4980>  5,146円  +700 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

デクセリアルズ<4980>が急伸してストップ高の5146円に買われ、上場来高値を更新している。5日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1000億円から1035億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を250億円から320億円(同0.9%減)へ、純利益を180億円から200億円(同3.3%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から65円へ引き上げ年間配当予想を100円(前期65円)としたことが好感されている。為替が円安に推移したことに加えて、想定していたマクロ経済環境や地政学リスクの顕在化がなく、粒子整列型ACF(異方性導電膜)などの高付加価値製品の販売がスマートフォン向けを中心に拡大し、第3四半期時点で売上高及び利益が計画を上回っていることが要因。また、第4四半期の想定為替レートを1ドル=135円から144円に見直したとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高807億1700万円(前年同期比7.5%減)、営業利益266億5800万円(同9.0%減)、純利益168億4300万円(同9.7%減)だった。また、180万株(発行済み株数の2.96%)、または60億円を上限として自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月6日から3月19日までで、取得した全株式については3月27日付で消却するという。

■チャームケア <6062>  1,400円  +183 円 (+15.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が続騰し、昨年来高値を更新した。5日の取引終了後、24年6月期第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比49.0%増の17億5500万円となり、計画を上回って着地した。直近3カ月間の10~12月期でも経常利益は同68%増と大幅な増益となっており、業況を評価した買いが集まったようだ。12月中間期の売上高は前年同期比25.2%増の185億8700万円だった。介護事業では既存ホームが好入居率を維持し、新設ホームの入居も好調だった。業務効率化の効果もあって、業績の計画上振れにつながった。

■MCJ <6670>  1,426円  +182 円 (+14.6%)  11:30現在

5日に決算を発表。「今期経常を18%上方修正・3期ぶり最高益、配当も23円増額」が好感された。

MCJ <6670> [東証S] が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.3%増の132億円に伸びた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の34円→57円(前期は33円)に大幅増額修正した。

⇒⇒MCJの詳しい業績推移表を見る

■ワールド <3612>  2,016円  +233 円 (+13.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

ワールド<3612>はカイ気配スタート。5日取引終了後に23年4~12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比5.1%増の1654億2000万円、純利益は同24.6%増の81億100万円だった。あわせて株主優待制度の拡充を発表しており、これらを好感した買いが膨らんでいる。外出需要や都市集客の回復が継続し、アパレルが牽引する格好で店舗売り上げが伸長。店舗とECの両販路で残暑や暖冬などの気温変化に対応し、販売掛け率を細かくコントロールしたことも奏功した。23年2月期通期(11カ月の変則決算)の業績予想に変更はない。株主優待の拡充では保有株式数の区分を現行の「100株以上300株未満」「300株以上」の2区分から、「100株以上300株未満」「300株以上500株未満」「500株以上」の3区分に変更した。継続保有期間(半年以上または3年以上)に応じ、年3000円から年4万円分の株主優待券を贈呈する。2月から実施する。

■スクエニHD <9684>  6,335円  +426 円 (+7.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が3連騰している。5日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算は、売上高2576億1200万円(前年同期比0.8%増)、営業利益349億1800万円(同15.5%減)と増収減益となったものの、10~12月期では営業利益は同15.1%増となっており、7~9月期に続く四半期ベースでの増益を好感した買いが入っている。デジタルエンタテインメント事業でMMO(多人数参加型オンライン)RPGやスマートフォン・パソコン向けゲームは苦戦したものの、「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」などを発売したことなどが寄与した。また、出版事業で23年10月にテレビアニメ放送を開始した「薬屋のひとりごと」の大ヒットなどにより、紙媒体及びデジタル販売の収益が好転したことも寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高3600億円(前期比4.9%増)、営業利益550億円(同24.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■コメ兵ホールディングス <2780>  5,000円  +325 円 (+7.0%)  11:30現在

コメ兵ホールディングス<2780>が上げ幅を拡大した。6日午前11時に発表した1月度の月次売上高は前年同月比56.4%増の75億8800万円となった。増収基調の継続を好感した買いが入ったようだ。1~8日にセールを開催。小売が引き続き好調だったという。免税売上高比率は11.4%だった。

■西松建設 <1820>  4,332円  +248 円 (+6.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

西松建設<1820>は大幅高で3日続伸し昨年来高値を更新している。午前9時ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を3850億円から3875億円(前期比14.1%増)へ、営業利益を150億円から165億円(同30.8%増)へ上方修正したことが好感されている。完成工事高及び不動産事業等売上高が想定を上回る見込みであることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高2948億4300万円(前年同期比20.3%増)、営業利益148億7700万円(同24.5%増)だった。

■カルタHD <3688>  1,579円  +84 円 (+5.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

5日に業績修正を発表。「前期経常を100%上方修正」が好感された。

CARTA HOLDINGS <3688> [東証P] が2月5日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年12月期の連結経常利益を従来予想の9億円→17.9億円(前の期は30.3億円)に99.8%上方修正し、減益率が70.4%減→40.8%減に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の16億円の赤字→23.6億円の赤字(前の期は30.3億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

⇒⇒カルタHDの詳しい業績推移表を見る

■日東工業 <6651>  4,285円  +165 円 (+4.0%)  11:30現在

日東工業<6651>は7連騰。上場来高値を連日で更新している。5日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を上方修正しており、株価の刺激材料となったようだ。今期の売上高予想は1560億円から1580億円(前期比7.7%増)、最終利益予想は71億円から78億円(同42.4%増)に引き上げた。また、年間配当予想は18円増額して206円(同61円増配)に見直した。電気・情報インフラ関連の製造・工事・サービス事業において、高圧受電設備を中心に配・分電盤などの受注が想定を上回る水準で推移した。4~12月の売上高は前年同期比11.4%増の1169億700万円、最終利益は同75.4%増の66億1200万円となった。

■住友電気工業 <5802>  2,048.5円  +45.5 円 (+2.3%)  11:30現在

住友電気工業<5802>が3日続伸し連日で昨年来高値を更新している。5日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を4兆3000億円から4兆3500億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を2000億円から2150億円(同21.2%増)へ、純利益を1100億円から1200億円(同6.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から37円(年62円)へ上方修正したことが好感されている。半導体などの部品供給不足の緩和に伴う世界的な自動車生産の回復により、ワイヤーハーネスや自動車電装部品、防振ゴムなどの需要が増加し、自動車関連事業の売り上げが想定を上回って推移していることが要因。また、生産性改善によるコスト削減効果も寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高3兆2219億円(前年同期比10.6%増)、営業利益1483億3200万円(同56.4%増)、純利益771億9200万円(同38.9%増)だった。

■サンエー <2659>  4,575円  +60 円 (+1.3%)  11:30現在

サンエー<2659>が全般軟調地合いに抗しマドを開け続伸。沖縄の流通最大手でショッピングセンターやスーパーを中心に幅広く展開している。足もとの業績は会社側想定を上回って好調に推移している。5日取引終了後に24年2月期の通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の141億4000万円から153億6000万円(前期比37%増)に増額しており、6期ぶりに過去最高利益更新となる見通しとなった。また、好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当は従来計画の74円から110円に大幅に上乗せしており、これを材料視する形で投資資金が流入している。

■エービーシー・マート <2670>  2,625円  +15.5 円 (+0.6%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>はしっかり。5日の取引終了後に発表した1月度概況で、既存店売上高が前年同月比11.3%増と23カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。前年に比べ年始商戦が1日少ない曜日並びだったものの、初売セールは集客も多く好調だった。商品別では、寒波到来により冬物商品が堅調だったほか、新作スニーカーやアパレルも引き続き好調だった。なお、元日に発生した能登半島地震により30店舗が一時休業となったが、翌日以降順次再開となり、影響は軽微だった。

■オムロン <6645>  5,551円  -996 円 (-15.2%) 一時ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率トップ

5日に決算を発表。「今期最終を92%下方修正」が嫌気された。

オムロン <6645> [東証P] が2月5日大引け後(15:05)に決算(米国会計基準)を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比84.5%減の78.4億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の180億円→15億円(前期は738億円)に91.7%下方修正し、減益率が75.6%減→98.0%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒オムロンの詳しい業績推移表を見る

■日本冶金工業 <5480>  4,270円  -400 円 (-8.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

日本冶金工業<5480>が大幅安で3日続落している。5日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1800億円から1770億円(前期比11.2%減)へ、営業利益を210億円から185億円(同36.8%減)へ、純利益を130億円から115億円(同41.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。主要原料であるニッケルの価格相場下落に伴う在庫評価損や、ニッケルの先安感などによる高機能材物件の一部先送りの影響などから第3四半期時点の収益状況が悪化していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高1377億8700万円(前年同期比8.2%減)、営業利益159億500万円(同31.1%減)、純利益108億1200万円(同30.5%減)だった。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,436.5円  -195.5 円 (-7.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位

ヤマトホールディングス<9064>は急反落。5日の取引終了後に24年3月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を1兆7850億円から1兆7650億円(前期比2.0%減)へ、営業利益を650億円から400億円(同33.4%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。宅配便収入が想定を下回って推移していることに加え、国際輸送の減少傾向が継続していることが要因。委託費を中心とした下払経費の単価上昇も響く。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は売上高が1兆3668億円(前年同期比2.1%減)、営業利益が503億6200万円(同24.2%減)だった。あわせて、27年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高2兆~2兆4000億円、営業利益1200億~1600億円を目指す。

●ストップ高銘柄

売れるネット広告社 <9235>  1,904円  +400 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在

アルメディオ <7859>  1,113円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

内海造船 <7018>  4,800円  -1,000 円 (-17.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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