日電硝が新値追い、24年12月期は大幅黒字転換で10円配当を予想
日本電気硝子<5214>が3日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。5日の取引終了後に発表した24年12月期連結業績予想で、売上高3100億円(前期比10.7%増)、営業利益160億円(前期104億2000万円の赤字)、最終利益270億円(同261億8800万円の赤字)と大幅黒字転換を見込み、年間配当予想を前期比10円増の130円を予定していることが好感されている。
ディスプレー事業で、得意先の生産調整の影響が残るものの中国市場を中心に回復を見込むことに加えて、電子デバイス事業では半導体用サポートガラスを中心に半導体向け製品の販売拡大を予想する。前期に実施した事業構造改革の効果も寄与し、大幅黒字転換する見通しだ。
同時に28年12月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、売上高4000億円、営業利益500億円を目指すとしたことも好材料視されている。