ダウ先物は小動き イベントの割に底堅いが懐疑的な見方も少なくない=米国株

市況
2024年2月6日 23時09分

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:48)(日本時間22:48)

ダウ先物 38479(+13.00 +0.03%)

S&P500 4968.50(+6.50 +0.13%)

ナスダック100先物 17737.00(+37.00 +0.21%)

米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも小幅な値動きに終始している。前日は強いISM非製造業景気指数の発表もあって、市場の利下げ期待をさらに圧迫し、米国債利回りも急上昇が続いたことから、利益確定売りが優勢となった。

しかし、先週からの一連のイベントの割には米株式市場はしっかりと推移している印象。特に決算を通過した主要IT・ハイテク株には下値での押し目買いが活発に出ており、前日のナスダックは一時プラスに転じる場面も見られていた。強気相場はなお継続していると言えよう。

ただ、市場が最近の上昇を維持できるかについて懐疑的な見方も少なくない。「勢いはあるが、S&P500企業の株価収益率(PER)はすでに20倍に達している。どうやって2桁の利益成長を達成するのか、私にはわからない。FRBが利下げ期待に応じられるかも心配だ」といった声も出ている。

本日は取引開始前にイーライリリー<LLY>の決算が発表になり、時間外で株価は上昇。「マンジャロ」の販売が急増し予想も上回ったほか、12月に発売された期待の減量注射薬「ゼップバウンド」も予想を上回った。同社はゼップバウンドへの期待で、予想を上回る通期見通しを示している。

情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が時間外で大幅高。同社は人工知能(AI)関連銘柄としても注目されているが、前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、人工知能(AI)関連の需要が旺盛で、民間向け事業が爆発的に伸びた。

本日は引け後にアムジェン<AMGN>、ギリアド・サイエンシズ<GILD>、チポトレ・メキシカン<CMG>、スナップ<SNAP>、そしてフォード<F>の決算が控えている。

主要な経済指標の発表は予定されていないが、メスター・クリーブランド連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁の発言などが予定されている。

(NY時間08:58)(日本時間22:58)時間外

イーライリリー<LLY> 746.50(+40.30 +5.71%)

パランティア<PLTR> 20.17(+3.45 +20.64%)

アップル<AAPL> 187.69(+0.01 +0.01%)

マイクロソフト<MSFT> 406.67(+1.02 +0.25%)

アマゾン<AMZN> 169.50(-0.81 -0.48%)

アルファベット<GOOG> 145.68(+0.75 +0.52%)

テスラ<TSLA> 178.07(-2.99 -1.65%)

メタ・プラットフォームズ<META> 465.20(+5.79 +1.26%)

AMD<AMD> 172.65(-1.58 -0.91%)

エヌビディア<NVDA> 700.75(+7.43 +1.07%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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