NYCBはマイナス圏で始まる 預金増加と流動性十分と発表=米国株個別

材料
2024年2月7日 23時49分

(NY時間09:39)(日本時間23:39)

NYCB<NYCB> 3.91(-0.29 -6.90%)

ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)<NYCB>はマイナス圏で通常取引が始まっている。ムーディーズが格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げたことで時間外で売りが強まっていた。同銀は1月31日に決算を発表し、商業用不動産ローンの不良債権化に備え、予想を大きく上回る貸倒引当金を積み増し、それが、特に地銀の信用不安を招いている。今回は、それから1週間足らずでジャンク級に格下げされた。

ムーディーズは、ニューヨークのオフィスおよび集合住宅不動産関連の予期せぬ損失、資金調達コスト上昇が悪影響を及ぼしかねない状況とし、普通株式等ティア1(CET1)の比率低下にも言及。同銀が直面する財務とリスク管理、ガバナンスの困難な諸問題を反映したと説明している。

ただ、今度は時間外で上げに転じていた。同銀は、昨年末から預金が増加し、流動性は十分にあると発表したことが買い手掛かり。流動性は373億ドルで、担保付き預金と内部預金を除いた保険未付保預金229億ドルを上回っていると述べた。また、預金総額は830億ドルで、昨年末から増加しているとしている。

また、ディネロ氏を取締役会長に任命し、カンゲミCEOおよび他の経営陣と協力し、銀行業務のあらゆる面を改善するとも発表。ディネロ氏はこれまで非常勤会長を務め、22年後半にNYCBが買収したフラッグスター・バンコープの経営に携わっていた。

しかし、上値での戻り売りも活発に出るようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.