ウーバー、好決算も株価下落 好材料出尽くし感も=米国株個別
(NY時間09:53)(日本時間23:53)
ウーバー<UBER> 69.57(-0.90 -1.28%)
配車サービスのウーバー・テクノロジーズ<UBER>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高のほか、グロスブッキングが予想を上回った。第1四半期のガイダンスも公表し、予想を上回るグロスブッキングの見通しを示している。
コスロシャヒCEOは「第4四半期は傑出した1年を締めくくるにふさわしい、傑出した四半期となった」と述べた。小売業からサービス業への継続的な消費シフトに支えられ、消費者活動は世界的に好調を維持した。
同社は3四半期期連続の営業黒字となったが、これはホスロシャヒCEOがコストを厳しく管理してきたためだ。採用チームの縮小と23年の買収に関連する一部の役職の廃止を除けば、従業員数をほぼ横ばいに保ち、ブーム時に過剰雇用を行った多くのIT・ハイテク企業と違い、大量解雇を回避している。
同社は、収益性改善とキャッシュフロー増加により、以前から掲げていた株主への資本還元を進めることができるようになった。来週開催される投資家向けイベントで、これらの計画についてさらに詳しく説明する予定だという。
ただ、株価は時間外で上昇していたが、買いが一巡すると下げに転じている。同社株は今年に入っても上値追いが続き、最高値を更新しているが、ひとまず材料出尽くし感が出ているのかもしれない。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益:0.66ドル(予想:0.17ドル)
・売上高:99.4億ドル(予想:97.8億ドル)
・グロスブッキング:375.8億ドル(予想:371.2億ドル)
モビリティ:192.9億ドル(予想:191.0億ドル)
デリバリー:170.1億ドル(予想:167.6億ドル)
積載:12.8億ドル(予想:12.8億ドル)
・EBITDA(調整後):12.8億ドル(予想:12.3億ドル)
・月間プラットホーム・カスタマー:1.50億人(予想:1.48億人)
(1-3月・第1四半期見通し)
・グロスブッキング:370~385億ドル(予想:372.6億ドル)
・EBITDA(調整後):12.6~13.4億ドル(予想:12.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美