アムジェンが決算受け下落 肥満薬市場で台頭すべく努力=米国株個別
(NY時間11:14)(日本時間01:14)
アムジェン<AMGN> 301.46(-14.61 -4.62%)
アムジェン<AMGN>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期見通しも公表し、売上高は予想を上回る見通しを示したものの、1株利益は予想を下回った。
同社は、ホライゾン・セラピューティクス社の買収により、肥満薬市場で台頭すべく努力しており、今年の売上高は20%の増収を見込んでいる。開発の初期段階にある2つの肥満治験薬を有しており、アナリストからは、同社は2030年には800億ドル市場になると予想される肥満薬市場において、大手の中で最も優位に戦えると見られている。
同社のグリフィスCFOは、「われわれは肥満薬において本当に重要なプレーヤーになりたい。肥満症に取り組み、投資し、資本面でバックアップしている」と語った。
同社のベストセラー薬の骨粗鬆症治療薬「プロリア」は、来年に特許切れを迎えるが、第4四半期には11億ドルの売上を記録し、予想を上回った。関節炎治療薬のエンブレルは、インフレ抑制法の下で政府との価格交渉に直面しており、売上高は10.2億ドルと予想を僅かに下回った。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):4.71ドル(予想:4.60ドル)
・売上高:82.0億ドル(予想:81.2億ドル)
製品:78.3億ドル(予想:77.2億ドル)
・営業利益(調整後):36.6億ドル(予想:36.6億ドル)
・営業利益率(調整後):46.7%
(通期見通し)
・1株利益(調整後):18.90~20.30ドル(予想:19.83ドル)
・売上高:324~338億ドル(予想:325億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美