株価指数先物【引け後】 SQを控えヘッジ対応のカバーが断続的に入る(訂正)

市況
2024年2月8日 18時11分

大阪3月限

日経225先物 36860 +730 (+2.02%)

TOPIX先物 2564.0 +15.5 (+0.60%)

日経225先物(3月限)は前日比730円高の3万6860円で取引を終了。 寄り付きは3万6340円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6280円)を上回り、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に付けた3万6300円を安値に、3万6300円~3万6400円処で保ち合いが続いたが、前場中盤辺りから一気にレンジを上放れた。一段高で後場中盤には3万6950円まで買われた。1月23日に付けた3万6980円に迫るなか、利食いも入りやすく、終盤にかけては3万6800円~3万6900円辺りでの推移となった。

日経225先物は、7日の米国市場で半導体株を中心に買われた流れのほか、アーム・ホールディングス<ARM>が時間外取引で急伸したことが支援材料となり、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し上げる格好となった。

さらに、日銀の内田真一副総裁が「マイナス金利解除後の政策金利について、緩和的な状況を維持していく」との見解を示した。これがハト派的と受け止められ、前場中盤以降、ロングを仕掛ける流れとなった。ボリンジャーバンドの+1σを上放れてきたことでショートカバー強まるなか、2月限の清算指数算出(SQ)を控え、強いトレンドによってヘッジ対応のカバーが断続的に入ったとみられる。

本日はアームの急伸を受けたソフトバンクグループの上昇がセンチメントを明るくしたほか、日銀の緩和政策への期待が相場を押し上げた格好だった。ただし、決算発表がピークを迎えるなかで手掛けづらさもあり、インデックスに絡んだ商いが中心。そのため、日経平均株価は700円を超す上昇で34年ぶりの高値更新ではあったが、東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が6割ほどを占めている。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。昨日は一時14.13倍まで下げており、14.11倍で推移する200日移動平均線に接近していた。本日は指数インパクトの大きい値がさ株が大きく買われるなか、同線を支持線とした形での理想的な切り返しとなった。

明日はソフトバンクグループの決算を受けた利食いも入りやすく、SQ通過後の持ち高調整なども意識されて、NTロングの解消をみせてくる可能性はあるだろう。ただし、一気に1月23日の高値14.43倍に迫る上昇をみせており、NTショートを巻き戻す動きが一段と強まりやすい面もある。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が5万0857枚、ソシエテジェネラル証券が2万1347枚、サスケハナ・ホンコンが7660枚、JPモルガン証券が5280枚、SBI証券が4274枚、ゴールドマン証券が3648枚、バークレイズ証券が3480枚、モルガンMUFG証券が3445枚、野村証券が3190枚、日産証券が2773枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万3577枚、ソシエテジェネラル証券が2万6406枚、バークレイズ証券が6341枚、JPモルガン証券が6171枚、サスケハナ・ホンコンが5580枚、ゴールドマン証券が5432枚、モルガンMUFG証券が4758枚、ビーオブエー証券が3481枚、野村証券が3006枚、BNPパリバ証券が2295枚だった。

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