ダウ先物は小動き 高値警戒感も下押す雰囲気まではない=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:49)(日本時間22:49)
ダウ先物 38792(+18.00 +0.05%)
S&P500 5010.00(-5.25 -0.10%)
ナスダック100先物 17817.25(-24.50 -0.14%)
米株価指数先物市場、ダウ先物、ナスダック100、S&P500とも小動きで推移している。米株価指数は最高値更新が続いており、S&P500は5000ポイントの大台に接近している。本日も高値警戒感は出ているものの、下押す雰囲気まではない。
好調な決算とIT・ハイテク株の躍進に牽引されている。10-12月期決算は今週でピークアウトするが、予想よりも好調で、健全な経済が企業利益を牽引し続けるという投資家の自信を高めている。
一部からは、ゴルディロックスとFRBの利下げ期待がマクロ的背景を占める中で、リスク資産の見通しは明るいとの指摘が出ている。いまのところ、米地銀の信用不安に対する懸念も広がっておらず、3月利下げ開始期待の後退も吸収しているという。
利下げ開始は市場の期待よりも遅れそうだが、24年の利下げの一部が25年にずれ込むだけだとの指摘もある。株価には多少の波があるかもしれないが、時期よりも、このサイクルでの累計の利下げ幅がより重要で、特にソフトランディングを伴い、計2.00%ポイントの利下げならば、それは株式の支援材料になるという。
ディズニー<DIS>が決算を受け時間外で上昇。通期の1株利益の見通しが予想を上回ったことが好感されている模様。コスト削減効果と海外テーマパークの好調を理由に挙げている。同社はまた、今年度に30億ドルの自社株買いを計画しているほか、四半期配当を1株0.45ドルに50%増配することも発表した。
英アーム<ARM>が決算を受け時間外で上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正し、予想も上回った。1-3月期についても好調な1株利益の見通しを示している。スマートフォン以外の分野への進出が成長と収益性を促進していることを示した。
決済サービスのペイパル<PYPL>が決算を受け時間外で下落。通期の1株利益の見通しが予想を下回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回る見通しを示した。コスト削減に不満の声も出ている。
スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が時間外で上昇。取引開始前に10-12月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しが予想を上回ったほか、売上高は減収を見込んでいるものの予想ほどではなかった。粗利益率も改善を見込んでいる。
引け後の決算はエクスペディア<EXPE>が予定。
(NY時間08:59)(日本時間22:59)時間外
ディズニー<DIS> 106.71(+7.57 +7.64%)
アーム<ARM> 98.60(+21.59 +28.04%)
アンダーアーマー<UAA> 8.08(+0.38 +4.94%)
ペイパル<PYPL> 58.18(-5.06 -8.00%)
アップル<AAPL> 189.36(-0.05 -0.03%)
マイクロソフト<MSFT> 413.21(-0.84 -0.20%)
アマゾン<AMZN> 170.21(-0.32 -0.19%)
アルファベット<GOOG> 146.73(+0.05 +0.03%)
テスラ<TSLA> 188.94(+1.36 +0.73%)
メタ<META> 467.53(-2.06 -0.44%)
AMD<AMD> 169.60(-1.34 -0.78%)
エヌビディア<NVDA> 697.13(-3.86 -0.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美