ディズニーが決算受け上昇 通期1株利益の見通しが予想上回る=米国株個別

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2024年2月8日 23時56分

(NY時間09:45)(日本時間23:45)

ディズニー<DIS> 107.55(+8.41 +8.48%)

ディズニー<DIS>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ディズニー+の加入者も予想を下回っている。

ただ、株価はポジティブな反応。通期の1株利益の見通しが予想を上回ったことが好感されている模様。コスト削減効果と海外テーマパークの好調を理由に挙げている。同社はまた、今年度に30億ドルの自社株買いを計画しているほか、四半期配当を1株0.45ドルに50%増配することも発表した。

声明では「24年度末までに年間75億ドルのコスト削減目標を達成もしくは上回る見通しだ」と述べた上で、通期のフリーキャッシュフロー(FCF)の創出は引き続き80億ドル程度を見込むとしている。

アイガーCEOは声明で「第1四半期の好調な業績はESPNを将来に向けて強化し、ストリーミングを収益性の高い成長事業に育て、映画スタジオを再活性化し、パークとエクスペリエンスの成長を加速させることに重点を置き、われわれが曲がり角を曲がり、新しい時代に入ったことを示している」と述べた。

同社はまた、人気ゲーム「フォーナイト」を制作するエピック・ゲームズに15億ドルを投資する方針も明らかにした。ディズニー+については、今期中に最大600万人の加入者が増える見通しを示しており、第4四半期までにはストリーミング事業が黒字化すると引き続き予測している。

アナリストからは「今回の決算では、テーマパーク事業の継続的な好調と、長期的なストリーミングの収益成長を促進するための計画を打ち出した」との指摘が出ている。

(10-12月・第1四半期)

・1株利益(調整後):1.22ドル(予想:0.99ドル)

・売上高:235.5億ドル(予想:238.0億ドル)

エンターテインメント:99.8億ドル(予想:105.2億ドル)

スポーツ:48.4億ドル(予想:46.2億ドル)

体験:91.3億ドル(予想:90.4億ドル)

・営業利益:38.8億ドル(予想:33.0億ドル)

・ディズニー+加入者:1.50億人(予想:1.51億人)

・ESPN+加入者:2520万人(予想:2640万人)

・Hulu総加入者:4970万人(予想:4918万人)

(1-3月・第2四半期)

・ディズニー+加入者:550~600万人の増加を見込む

(通期見通し)

・1株利益(調整後):4.60ドル(予想:4.27ドル)

・FCF:約80億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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