ウィン・リゾーツが決算受け上昇 1株利益、売上高とも予想を大きく上回る=米国株個別
(NY時間10:10)(日本時間00:10)
ウィン・リゾーツ<WYNN> 106.18(+6.35 +6.36%)
カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を大きく上回った。重要な指標である不動産EBITDARも予想を上回っている。Rは支払い賃料。また、ホテルの客室稼働率もパレスホテル、マカオホテルとも予想を上回る稼働率を示した。
EBITDAも予想を上回ったが、アナリストからは以下の点が指摘されている。ラスベガスが予想以上に好調で、EBITDAはコンセンサス予想よりも11%上振れ。その上振れ分のうちの60%がラスベガス、40%がマカオだった。
競争の激しいデジタルカジノ業界においては、現金喪失を削減するため、カジノで補完されていない市場から撤退することで収益性を改善させている。
マカオについては、アジアでの旅行規制緩和からの恩恵で、より多くのプレミアムプレイを引き付ける可能性があり、ウィン・アル・マルジャン島の開発は、UAEに進出する機会を提供するなどと指摘していた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.91ドル(予想:1.16ドル)
・売上高:18.4億ドル(予想:17.4億ドル)
ラスベガス:6.97億ドル(予想:6.25億ドル)
・ホテル稼働率
パレスホテル:98.3%(予想:96.1%)
マカオホテル:99.4%(予想:97.9%)
ラスベガス:88.9%(予想:92.1%)
・不動産EBITDAR(調整後):6.30億ドル(予想:5.66億ドル)
・EBITDA(調整後):5.71億ドル(予想:5.13億ドル)
【企業概要】
中国・マカオ・ネバダ州ラスベガス・マサチューセッツ州で、客室・小売・レストラン・食事・コンベンション施設を備えた統合型カジノリゾートを開発・所有・運営する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美