富士製薬がS安、10~12月期営業赤字転落がネガティブサプライズに
富士製薬工業<4554>がストップ安。8日取引終了後に発表した23年10~12月期連結決算は、売上高が前年同期比7.5%増の107億4600万円となった一方、営業損益が前年同期の黒字から一転1億4000万円の赤字に転落して着地した。通期で営業増益を見込んでいるだけに、これがネガティブサプライズとなって売りが膨らんでいる。
女性医療領域の新薬の販売に注力するとともにジェネリック医薬品のシェア拡大を図り、これらが奏功して売上高は増加。利益面では原薬価格の値上がりによる生物由来製剤の販売損失を織り込んだ影響が大きく出た。なお、純利益は投資有価証券売却益を計上したことで前年同期比2.5倍の27億3900万円と急拡大した。