ファンペップは小動き、心不全ワクチンの研究開始と発表も反応限定的
ファンペップ<4881>は小動き。8日の取引終了後、抗体誘導ペプチドの新規研究テーマとして、心不全を対象とする研究を開始したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。
同研究は、東京大学大学院医学系研究科先端循環器医科学講座の小室一成特任教授が、日本医療研究開発機構(AMED)から採択された「23年度ゲノム研究を創薬等出口に繋げる研究開発プログラム」の研究開発課題「心不全シングルセルゲノミクス創薬」として実施されるもの。同社は、独自のワクチン(抗体誘導ペプチド)技術を用いた医薬品開発の知見に基づき、心不全ワクチンの研究テーマに研究開発分担者として参加するとしており、具体的には心不全患者の心臓内皮細胞で分泌されて心筋細胞の代謝環境に作用する分子「IGFBP7」を標的とする心不全ワクチンについて、非臨床試験及び臨床試験に向けた応用展開を担当するとしている。