NY株式:NYダウは54ドル安、ハイテクが支援
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は54.64ドル安の38,671.69ドル、ナスダックは196.95ポイント高の15,990.66で取引を終了した。
23年の10-12月期消費者物価指数(CPI)の年次改定でほぼ修正なく、安心感から買われ、寄り付き後、上昇。上方修正が警戒されていたが、インフレ改善を確認、金利先安感に特にハイテクが買われ、相場を支援した。ダウは過去最高値付近からの利食いに押され、伸び悩んだ一方、ナスダックは終盤にかけ上げ幅を拡大し、まちまちで終了。セクター別では半導体・同製造装置や小売りが上昇した一方、エネルギーが下落した。
ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は効率化を目指し、雇用削減など事業改革を計画しているとの報道を好感し、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はクラウドコンピューティング、自動車、ビデオゲームなどに特化したカスタムチップデザイン部門を新設するとの報道が好感され、上昇した。地銀のニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)は最高経営責任者(CEO)など、経営陣が自社株を購入したことが明らかになり、上昇。飲料メーカーのペプシコ(PEP)は四半期決算で4年間で初めて売上高が減少、さらに、今年の増収率見通しもアナリスト予想を下回り、売られた。
後払いサービスを供給するアファーム(AFRM)は24年の通期見通しが予想を下回り、大幅安。デジタル画像検索収集サイトを運営するピンタリスト(PINS)はホリデーシーズンの売り上げが弱く、第4四半期の売上高が予想を下回り、大きく売られた。オンライン旅行サービス会社のエクスぺディア(EXPE)は想定外に最高経営責任者(CEO)交代を発表したほか、第1四半期の見通しが予想を下回り、大幅安。
S&P500種指数は初の5000台で終了した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》