日経平均は心理的な節目の38000円台を捉える【クロージング】

市況
2024年2月13日 15時59分

13日の日経平均は大幅に3営業日続伸。1066.55円高の37963.97円(出来高概算21億4000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で人工知能(AI)関連株が上昇した流れを引き継ぎ、半導体関連などを中心に幅広い銘柄に買いが先行。日経平均は寄り付き直後につけた37184.10円を安値に強い基調が継続し、前引け辺りに37800円に乗せると、後場も堅調な展開が続き、大引け間際には38010.69円まで水準を切り上げた。また、円相場が1ドル=149円台半ばへと円安が進んでいることも投資家心理の好転につながった。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、パルプ紙、不動産の2業種を除く31業種が上昇。保険、電気機器、サービス、輸送用機器、卸売の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>が大幅高となり、この2銘柄で日経平均を約496円押し上げた。一方、日揮HD<1963>、大塚HD<4578>、オリンパス<7733>、住友不<8830>が軟化した。

前日の米国市場では、主要株価指数はまちまちだったが、AI関連株人気が波及し、東京市場でも半導体関連株などグロース株中心に値を上げたほか、円安進行を背景に自動車など輸出関連株にも上昇する銘柄が増えた。また、各メディアが先週末、金融庁が損保大手4社に政策保有株の売却を求める」などと伝わったため、売却による株主還元策強化への思惑などから、保険株に投資マネーがシフトした。ほか、東エレク、リクルートHD<6098>や大日印<7912>など好決算銘柄に海外投資家とみられる買いが入り、日経平均の上げ幅は1000円を超えた。

日経平均は心理的な節目の38000円台を捉えるなど、一段と騰勢を強めている。「足元の水準である37000円台は累積売買代金の多い価格帯ではなく真空地帯のため、少量の買いでも日経平均は上げ基調になる」とされ、一段と先高期待は高まっている。一方、米CPIについては、小幅な減速が想定されている。最近の米国の経済指標は想定外の強さが目立っており、CPIの結果を受けた市場反応が注目されよう。

《CS》

提供:フィスコ

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