ユニリタ---3Q増収・2ケタ増益、プロフェッショナルサービスは売上高・利益ともに順調に推移

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2024年2月13日 16時21分

ユニリタ<3800>は9日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.6%増の88.05億円、営業利益が同37.7%増の7.37億円、経常利益が同21.7%増の8.72億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同27.7%増の5.77億円となった。

プロダクトサービスの売上高は前年同期比1.8%増の33.49億円、営業利益は同3.3%減の7.49億円となった。自動化・帳票事業においては、DX推進に伴うシステム更改や本格化する「2025年の崖」問題への対応ニーズを受け、自動化を伴うマイグレーション案件の受注が増加し、堅調に推移した。また、帳票領域のサービスシフトを牽引する「まるっと帳票クラウドサービス」が、インボイスや電子帳簿保存法対応も含め、固有業務の多いエンタープライズ企業のニーズにマッチし、受注が増加した。メインフレーム事業においても、ハードウェアやシステム更改に伴う受注により、計画通り推移した。

クラウドサービスの売上高は同5.3%増の24.54億円、営業損失は0.36億円(前年同期は2.50億円の損失)となった。IT活用クラウド領域は、業務別に異なるアプリケーションやクラウドサービスを利用する顧客の増加に伴い、システム連携やアクセス管理などへのニーズが高まる中、「Waha! Transformer(ワッハー・トランスフォーマー)」やinfoScoop×DigitalWorkforce(インフォスクープデジタルワークフォース)の引き合いが増加した。また、「LMIS」については、企業のセキュリティ強化のニーズに加え、パートナー企業によるシステム運用事業の強化を背景に案件が大型化し、受注が堅調に推移した。事業推進クラウド領域では、通勤費管理システム「らくらく通勤費」が、「SmartHR」とのシームレス連携を開始後、パートナー経由の受注が増加した。また、「Growwwing」が、事業のデジタルサービス化、サブスクリプション化を推進する企業からの引き合いが増加し、受注が伸長した。ソーシャルクラウド領域においては、持続可能な地域公共交通の実現を支援する移動体IoTサービスが、デジタル田園都市国家構想を追い風に、複数の地方自治体向け案件を受注した。

プロフェッショナルサービスの売上高は同13.7%増の30.01億円、営業利益は同90.3%増の2.90億円となった。コンサルティング事業では、データドリブン経営を志向する企業や顧客視点で事業を拡大する企業のバリューアップ投資ニーズを背景に、この分野における同社グループ企業の持つノウハウと実績が評価され、受注が増加した。システムインテグレーション事業では、DX推進ニーズの高まりを受けたパートナー企業からの案件増に加え、グループ顧客基盤の活用や「Waha! Transformer」を基盤としたデータ連携開発案件などの高収益モデルへの転換が奏功し、収益性が向上した。アウトソーシング事業では、同社グループの提供するプロダクトに同事業の運用サービスを加えた提案が、競争力の向上に寄与した。また、マイグレーション案件の増加に伴う受注も好調に推移した。

2024年3月期通期の連結業績予想について、売上高は前期比5.2%増の121.50億円、営業利益は同0.4%増の9.20億円、経常利益は同7.3%減の10.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.3%増の8.00億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

提供:フィスコ

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